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推測統計の基礎―― 一元/二元配置分散分析Excelで学ぶ実験計画法の基礎(2)(5/5 ページ)

品質管理のための代表的な統計手法である実験計画法について、実践的な手法を短期間に習得したいと希望している読者に向けて、Excelを使って効率的に独学できるような解説を行う。

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Excelで繰り返しのある二元配置分散分析を行う(Excelのバージョンは2003)

手順1

 Excelでは、仕様の都合上、図14のようにデータを準備します。因子を転置させたデータでも同じ結果が得られます。

図14 Excelにデータを入力
図14 Excelにデータを入力

手順2

 メニューから[ツール]→[分析ツール]→[分散分析:繰り返しのある二元配置]を選択します。

図15 ダイアログから[分散分析:繰り返しのある二元配置]を選択
図15 ダイアログから[分散分析:繰り返しのある二元配置]を選択

手順3

 表示されるダイアログにデータ範囲などを指定します。図14のようにデータを入力した場合、ダイアログの指定は図16のとおりです。出力オプションは、お好みに合わせて変更してください。

図16 出力オプションの決定
図16 出力オプションの決定

 [OK]を押すと、計算結果が出力されます。

図17 計算結果
図17 計算結果

 検定で見るべき数値はP値です。2つの因子と交互作用のP値がそれぞれ計算されています。それを見ると、それぞれシフト(標本)が0.057、機械(列)が0.806、交互作用が0.447で、有意水準5%とすると、どの因子の効果も有意でないといえます。今回の検査における平均値の違いは誤差の範囲であると考えてよさそうです。

 以上が、第2回の内容です。標本から母集団を推測する推測統計を紹介しました。次回は、さらに因子の数が多い場合に効果的な実験計画法を解説します。

⇒前回(第1回)はこちら
⇒次回(第3回)はこちら
⇒本連載の目次はこちら

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