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分かっておきたいトランジスタの種類バラして納得! 電子部品入門(15)

筆者が選ぶ「これだけは押さえておきたいトランジスタの種類」を紹介。今回の主役はバイポーラトランジスタとダーリントントランジスタだ

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 前回はトランジスタに記されている記号や番号について解説しました。

 今回からは“トランジスタの種類”について見ていくことにします。

 トランジスタの種類と一口にいっても、細かく分類すると実にさまざまなものが存在します。ここではあくまでも“筆者の独断と偏見”で、以下のトランジスタについて取り上げることにします。

  • バイポーラトランジスタ
  • ダーリントントランジスタ
  • 電界効果トランジスタ
  • ユニジャンクショントランジスタ
  • フォトトランジスタ

 では、今回は汎用的なトランジスタとしてよく目にする「バイポーラトランジスタ」と、それに関連した「ダーリントントランジスタ」を紹介します(注)。


※注
「電界効果トランジスタ」「ユニジャンクショントランジスタ」「フォトトランジスタ」については次回で紹介する予定です。


バイポーラトランジスタ

 一般的にトランジスタと呼ばれるものは、このバイポーラトランジスタを指しているといっても過言ではありません。

 バイポーラトランジスタは半導体のP型とN型を接合したもので、「エミッタ」「ベース」「コレクタ」と呼ばれる3つの端子を持ちます。接合の仕方により、P型・N型・P型の順に接合された「PNP型」とN型・P型・N型の順に接合された「NPN型」が存在します。

 ベース − エミッタ間に電流が流れると、その電流に比例して、コレクタ − エミッタ間に電流が流れます(関連情報参照)。


 また、このタイプのトランジスタはさまざまなメーカーで製造・販売されています(関連情報参照)。


 さらに、トランジスタの形状によっては、コンデンサやLEDと同様にチップ型のものも存在します(関連情報参照)。


ダーリントントランジスタ

 ダーリントントランジスタは、バイポーラトランジスタの一種で、2つのトランジスタを使用しています。片方のトランジスタの出力を、もう1つのトランジスタの入力に接続したものを“ダーリントン接続”と呼びます(図1)。

ダーリントン接続
図1 ダーリントン接続

 このような構造を取っているトランジスタをダーリントントランジスタと呼びます。この接続方法により、トランジスタが1つの場合より電流増幅を大きくできるため、オーディオ用途などにも使用されています(関連情報参照)。


 さて次回は、残りの3つ「電界効果トランジスタ」「ユニジャンクショントランジスタ」「フォトトランジスタ」について解説します。お楽しみに! (次回に続く)

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