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さらに分かっておきたいトランジスタの種類バラして納得! 電子部品入門(16)

前回に続き“トランジスタの種類”をテーマに「電界効果トランジスタ」「ユニジャンクショントランジスタ」「フォトトランジスタ」を紹介する

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 前回は代表的なトランジスタとして「バイポーラトランジスタ」と「ダーリントントランジスタ」について解説しました。

 今回も引き続き、“トランジスタの種類”をテーマに、

  • 電界効果トランジスタ
  • ユニジャンクショントランジスタ
  • フォトトランジスタ

の3つを紹介したいと思います。

電界効果トランジスタ

 電界効果トランジスタは、電流を流すために必要なキャリア(電子や正孔)を1種類しか使わないトランジスタで、別名「ユニポーラトランジスタ」といわれています。

 また、英語では「Field Effect Transistor」と表記されるので、“FET”と呼ばれます。FETにもバイポーラトランジスタのように、「ソース」「ゲート」「ドレイン」の3つの端子があります。ゲート端子に電圧を掛けることにより、ソース − ドレイン間を流れる電流を制御します。

 ちなみに、FETの構造が金属(Metal) − 半導体酸化物(Oxide) − 半導体(Semiconductor)の三層構造になっているものを“MOSFET”と呼びます(関連情報参照)。


 用途としてFETは小型化が容易なので、集積回路の各種センサの素子などに用いられたり、パワー系のアプリケーションに用いられたりします(関連情報参照)。


ユニジャンクショントランジスタ

 前回紹介したバイポーラトランジスタは、「エミッタ」「ベース」「コレクタ」と呼ばれる3つの端子を持ちますが、ユニジャンクショントランジスタは、2つの「ベース」端子と1つの「エミッタ」端子を持ちます。

 また、その構造は1つであるため、単接合、すなわち「ユニジャンクショントランジスタ」と呼ばれています。基本的な動作は以下のサイトに解説されています(関連情報参照)。


 ユニジャンクショントランジスタは、その特性を利用してサイリスタとして広く用いられています。

フォトトランジスタ

 光を検知すると電流を流す性質のある「フォトダイオード」と「トランジスタ(増幅回路)」を組み合わせたものをフォトトランジスタと呼びます。

 フォトダイオード部分が流せる電流は非常に小さいので、その電流をトランジスタによって増幅させます。また、光を検知して電流を流せるので、光センサなどに用いられます。

 フォトトランジスタは、以下のようにさまざまな種類があります(関連情報参照)。


 前回と今回でトランジスタの種類を紹介しましたが、まだまだその種類は存在します。本当はもっと紹介したいところですが、キリがないのでこれくらいにしたいと思います。

 さて、次回は電子部品の中でやはり基本的な部品である「スイッチ」について紹介しようと思います。(次回に続く)

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