コンデンサの“容量値”を読む方法:バラして納得! 電子部品入門(7)
コンデンサに記述されている数字やアルファベットの意味とは? 例題からコンデンサの“容量値”と“耐圧”の求め方を伝授する
前回の「電解コンデンサが円筒状になっている理由」に続き、今回も“コンデンサ”について解説します。
コンデンサの容量値
抵抗に抵抗値があるのと同様に、コンデンサにも“容量値”というものがあります。
この値は、直接素子に記載されているものもありますが、抵抗のカラーコードのように記号で記載されているものもあります。
コンデンサでは、以下のようなJIS規格のE3系列とE6系列が採用されています。
- E3系列:10、22、47を基数とする倍数値
- E6系列:10、15、22、33、47、68を基数とする倍数値
このJIS規格の系列の表示にお目にかかれるコンデンサの種類として代表的なものに「セラミック・コンデンサ」があります(画像1)。
容量値は、一般的に画像1やhttp://img.akizukidenshi.com/images/org/1e476.jpgのようにコンデンサの真ん中に3けたの数値で表記されています。なお、容量値の単位は「pF(ピコ・ファラド)」になります。
例えば、「476」と書かれている場合は、
という計算で容量値を求められます。
つまり、「476」の上位2けたが容量値有効数値を表し、残りの1けたが10の乗数を表します(表1)。
コンデンサの耐圧
また、よく見ると3けたの表示の上に数字とアルファベット記号が書かれているものもあります。http://img.akizukidenshi.com/images/org/1e476.jpgの「1E」という記述がそれに相当します。この「1E」は“耐圧”を表していて、この場合は「25V」の耐圧となります。この数字とアルファベット記号の組み合わせによる耐圧の関係を表2に示します。
なお、数字とアルファベット記号の組み合わせ表示のないものの耐圧は、50V程度だといわれています。
次回はコンデンサシリーズ最終章、電解コンデンサ以外のコンデンサを紹介する予定です。(次回に続く)
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.