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電解コンデンサが円筒状になっている理由バラして納得! 電子部品入門(6)

マザーボード上に数多く配置されている“電解コンデンサ”。なぜ円筒状なのでしょうか? その特徴について詳しく解説する

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電解コンデンサを詳しく見る

 マザーボード(以下、M/B)上には円筒状のコンデンサが数多く載っています。

 この形状のコンデンサを「電解コンデンサ」といいます。

 すでにボード上に搭載されていて分かりませんが、実際には2つのリード線が付いています。また、よく見るとその2つのリード線の長さが異なっています。この長さの違いは、一般的にコンデンサの電極がプラス(+)かマイナス(−)かを表しています。ちなみに、脚の長い方がプラスになります。



 しかし、リード線の脚の長さでは判断できないものもあります。

 その場合には、電解コンデンサにマイナス(−)の表示がされていますので(図1、画像1)、その表示側に付いているリード線がマイナスとなります。

電解コンデンサの電極を見分ける
図1 電解コンデンサの電極を見分ける


電解コンデンサにマイナス(−)の表示がされている
画像1 電解コンデンサにマイナス(−)の表示がされている


 ここまでの説明でお分かりだと思いますが、電解コンデンサには極性があるため、この極性を誤って接続すると破損する恐れがあります。また、容量的にもほかのコンデンサと比べて大きいのが特徴です。構造的に見てみると、電極には“アルミニウム”、誘電体は“酸化膜”を使用しています。

なぜ円筒状なのか?

 ここで、質問です。電解コンデンサはなぜ円筒状なのでしょうか?

 その理由は、この構造(形状)にすることで“電極の表面積を大きく取ることができ、コンデンサの容量を容易に大きくすることができる”からです。

 以下に、電解コンデンサの種類を示します。

 M/B上の電解コンデンサをよく見てみると、容量などが記載されています。このように大型の電解コンデンサでは、画像2のように直接素子に容量(1500μF)や耐圧(6.3V)が記載されています。この耐圧以上の電圧を加えると、破損する恐れがあります。このほかにも抵抗器で紹介したカラーコードのように、記号で表されているものもありますが、これについては次回以降で紹介します。(次回に続く)

電解コンデンサの側面に仕様が記載されている
画像2 電解コンデンサの側面に仕様が記載されている


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