Visual Studio 2005によるOSイメージ構築:Windows CE 6の全貌(2)(3/3 ページ)
Windows CEを実機に組み込むには、OSイメージを構築する必要がある。開発環境の整備からOSイメージ構築までの手順を紹介する
そのほかの開発ツール
これまでPlatform Builderで提供されていたWindows CE開発をサポートする各種ツールは、引き続きVisual Studio上で利用可能です。Windows CEが起動しているターゲットデバイスの監視、測定などを行うための各種Remote Toolsも提供されています。
このほかにも、OSイメージに対してライセンス情報を入力するためのUIや作成したBSPを複製する機能「Clone BSP」、作成したOSイメージがWindows CEのどのライセンスに適合しているかをチェックするツール「Run-Time Assessment Tool」が提供されています。また、適用されているQFE(Quick Fix Engineering:Windows CEのOSイメージ開発環境のパッチ)が最新のものであるか否かをチェックするQFEチェックツールも含まれています。
レジストリエディタ
OSイメージには、起動時の初期設定値としてレジストリ情報が含まれています。これまでのPlatform Builderで開発する場合は、このレジストリの情報をテキストエディタを利用してハンドコーディングする必要があります。Windows CE 6の場合は、Visual Studio 2005の機能を利用して、PCの世界で慣れ親しんだRegedit.exeと同様のユーザーインターフェイスでWindows CEのレジストリを記述することができます。
InteliSence
Visual Studio 2005のエディタがサポートしているInteliSenceなどの入力補助機能は、Windows CEの開発にも適用可能です。
例えば、Bibファイルの編集時に多く利用するWindows CEの環境変数やdefine定義についても、一部の文字を入力するだけで候補が一覧表示されるのですべてタイプする必要はありません。
今回は、Windows CE 6のOSイメージ作成と起動について解説いたしました。次回はOS起動後のリモートデバッグや測定、解析を中心に説明します。(次回に続く)
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