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コーヒーチェーンの焙煎管理も!? コニカミノルタのセンシング事業の成長戦略:組み込み開発ニュース(1/3 ページ)

コニカミノルタがセンシング事業の成長戦略について説明。基盤領域である光源色計測と物体色計測で稼ぎ出した収益を、成長領域に位置付ける自動車外観検査とハイパースペクトルイメージングなどに投資するとともに、ソフトウェアの強化やAIを活用したソリューション展開によってリカーリング収益を創出して成長を実現する。

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 コニカミノルタは2026年10月14日、オンラインで会見を開き、センシング事業の成長戦略について説明した。基盤領域であるディスプレイ向けの光源色計測と製品の品質検査などに用いる物体色計測で稼ぎ出した収益を、成長領域に位置付ける自動車外観検査とハイパースペクトルイメージングなどに投資するとともに、ソフトウェアの強化やAI(人工知能)を活用したソリューション展開によってリカーリング収益を創出して成長を実現する方針だ。売上高は2025年度の448億円から、中期計画最終年度の2028年度に600億円まで伸ばし、長期的には1000億円の達成を目標に掲げる。

 コニカミノルタのセンシング事業は、1968年に米国のアポロ計画で宇宙空間の輝度を計測するために採用されたスペースメーターや、カラーテレビの黎明期に放送局でテレビ画面の色を合わせるために用いられていたTVカラーアナライザーなどの計測機器/装置を起点に事業を拡大してきた。現在は、ディスプレイなど自ら光を発するものを測る光源色計測と、さまざまな製品の色や光沢を測る物体色計測が基盤領域として事業の中核を成しており、これらの技術の適用を広げた自動車外観検査やハイパースペクトルイメージングが成長領域として加わり事業を拡大させている。

コニカミノルタのセンシング事業の沿革と構成
コニカミノルタのセンシング事業の沿革と構成[クリックで拡大] 出所:コニカミノルタ
コニカミノルタの三上健太郎氏
コニカミノルタの三上健太郎氏

 同社 執行役員 センシング事業部長の三上健太郎氏は「これらに共通しているのは、光を的確に捉え、分析し、品質管理や検査、素材識別など、顧客の判断に使える情報へ変換する技術である」と語る。

 60年近い歴史を持つセンシング事業が飛躍的な成長を遂げるきっかけになったのがM&Aだ。2012年にドイツのInstrument Systems、2015年に米国のRadiant Vision Systemsを買収することで得たディスプレイ向けの高解像度/高精度な計測技術が、光源色計測の事業拡大につながった。また、2019年に自動車外観検査技術を持つスペインのEines Systemsを、2020年にはハイパースペクトルイメージング技術を手掛けるフィンランドのSpecimを買収し成長領域への足掛かりとした。

センシング事業の売上高推移と技術強化の変遷
センシング事業の売上高推移と技術強化の変遷[クリックで拡大] 出所:コニカミノルタ

 センシング事業の売上高は2025年度が448億円、2026年度は480億円を超える見通しだ。成長領域の売上高比率は約20%まで拡大している。三上氏は「光や色を正確に測り、価値ある情報に変える技術に加え、顧客のニーズを具体的な製品や仕組みに落とし込み、課題を解決する力がセンシング事業の強みになっている」と説明する。

光源色計測はディスプレイの市場や技術の変化に対応し業界トップを確立

 基盤領域のうち光源色計測は、ディスプレイなど自ら光を発するものの、色、明るさ、ムラを計測する機器を展開している。顧客としては、ディスプレイを搭載する機器を開発するブランドオーナーと、ディスプレイパネルを開発/製造するメーカーに加え、搭載機器の製造/組み立てを担うEMS(生産受託サービス)などが対象で、ディスプレイ搭載機器の開発から製造、組み立て、最終検査に至るまで、工程をまたいで同じ基準でディスプレイの品質を確認できるように計測機器を提供する体制を整えている。

コニカミノルタの光源色計測の強み
コニカミノルタの光源色計測の強み[クリックで拡大] 出所:コニカミノルタ

 これまでもディスプレイ搭載機器の市場や技術には、PCやテレビにスマートフォンが加わったタイミングや、スマートフォンの液晶ディスプレイから有機ELへの移行といった大きな変化があった。コニカミノルタの光源色計測はその変化に対応してきたことが業界トップといえる現在の地位を確立できた原動力になっている。

 例えば、光源色計測では、ディスプレイに生じる画面のムラを計測し補正する「デムラ処理」の技術がある。スマートフォンやタブレット端末ではディスプレイの高精細化と大型化が同時に進んでいるが、有機ELディスプレイでは発光素子ごとの明るさや色のわずかなばらつきが、画面全体のムラとして現れる。コニカミノルタは、ハードウェアである計測装置により発光素子1つ1つの状態を高精度に数値化した上で、その計測結果を基にディスプレイの多様なパラメーターを同時に調整する独自のアルゴリズムを実装したソフトウェアで補正用データを生成することで、より高いレベルのデムラ処理を実現し、顧客の製品品質の向上に貢献している。

デムラ処理の技術
デムラ処理の技術[クリックで拡大] 出所:コニカミノルタ

 ディスプレイ市場は、今後も表示技術の進化とデバイスの多様化が同時に進むため、光源色評価のニーズは継続して拡大する。コニカミノルタは、顧客の開発ロードマップを早期に把握し、必要とされる新たな計測ニーズを基に計測技術を開発するというサイクルを継続する構えだ。この場合、重要顧客との関係性が大切になることから、インダストリー事業の事業部門間の連携でキーアカウントマネジメントを強化する方針である。

光源色計測の成長戦略
光源色計測の成長戦略[クリックで拡大] 出所:コニカミノルタ

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