「スタートアップが産業を変える」 AWSとSTRADVISIONが語るフィジカルAIの進化:組み込み開発 インタビュー(1/3 ページ)
韓国のSTRADVISIONとAmazon Web Services(AWS)は、STRADVISION東灘(トンタン)オフィス(韓国華城市東灘)内でメディア向けツアーを開催し、両社の事業取り組みについて説明した。本稿では事業説明会で説明を実施したAWSのTiffany Bloomquist(ティファニー・ブルームキスト)氏と、STRADVISIONのTaesan Kwon(テサン・クォン)氏に対するインタビュー取材の内容を紹介する。
自動運転ソリューションを展開する韓国のSTRADVISIONとAmazon Web Services(AWS)は2026年9月8日(現地時間)、STRADVISION東灘(トンタン)オフィス(韓国華城市東灘)内でメディア向けツアーを開催し、両社の事業取り組みについて説明した。
本稿では日本やアジア太平洋地域でAWSのスタートアップエコシステムを担当するAWS Head of Startups, Asia Pacific & JapanのTiffany Bloomquist(ティファニー・ブルームキスト)氏と、STRADVISION Chief Operating Officer(COO)のTaesan Kwon(テサン・クォン)氏にそれぞれ話を聞き、AWSのスタートアップ支援事業の詳細や、自動車やAI(人工知能)分野を中心としたソリューションの強み、世界中で注目が集まっているフィジカルAIに対する見解/展望についてまとめている。
1つのアイデアから大規模な事業へ AWSのスタートアップに対する思い
AWSは過去20年間で80億ドル以上を投資し、同社が展開するスタートアップ支援プログラム「AWS Activate」を通じて、グローバルで35万社以上のスタートアップをサポートしてきた。AWSがスタートアップ支援を続ける理由として、Bloomquist氏は「AWSは一貫して、スタートアップこそが産業全体をイノベーションし、変化を駆動する存在だと考えている。NetflixやGrabのように、最初は1つの革新的なアイデアから始まった会社が、時間をかけて世界最大級のビジネスへと成長している。AWSのゴールは、全てのスタートアップがその成長の旅路においてスケールし、潜在能力を最大限に発揮できるよう支援することである」と強調する。
同社のスタートアップ支援ではまず、初期段階のアイデア期にはVC(ベンチャーキャピタル)からの投資獲得や実験のためのクレジットを提供し、技術サポートを通じて最も効率的な方法でプロダクトを構築できるよう支援している。そして、スタートアップ段階での最大の要望である「未来の顧客へのアプローチ」に対しては、Go-To-Market戦略の設計やAWS Marketplaceの活用、さらには他のエンタープライズ顧客やパートナーとのマッチングまで統合的にサポートしている。
AWSが提供するAIソリューションの強み
AWSは200以上のサービスを提供しており、顧客のニーズに合わせたサービスの提供も可能である。AIの基礎や基盤レイヤーを求める顧客には、NVIDIA製GPUを活用できるサービスや、同社が展開するチップである「AWS Trainium」/「AWS Inferentia」へのアクセスを提供し、ベアメタル上で膨大なシミュレーションや評価などを実行できるようにしている。
インフラ管理の手間を抑えつつモデル学習や推論を効率的に実行したい顧客向けには、生成AIや基盤モデルの開発/学習を、数百〜数千のGPU/アクセラレーターを束ねて長期間安定して実行可能な「AWS SageMaker HyperPod」などを提供している。
さらに最上位レイヤーでは、AIを活用して開発者向けのコーディング支援を行う「Amazon Q Developer」や「Kiro」、さまざまな高性能な基盤モデルをAPI経由で利用できる生成AIプラットフォーム「Amazon Bedrock」、社内に存在するさまざまなデータをまとめて可視化/分析する「Amazon QuickSight」などをそろえている。
Bloomquist氏は「例えば、自動運転分野では、日本や韓国などの顧客に対し、世界モデルなどの先進的な技術開発を支援している。自動運転はフィジカルAIにおける最初の主要なユースケースであるが、現在そこで培われた映像解析/制御モデルはロボティクスなどの幅広い領域へと応用されている」と語る。
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