日立がHMAXの新ソリューション群を発表 データセンター向け事業などを展開:製造ITニュース(1/3 ページ)
日立製作所は、社会インフラをAIで革新する次世代ソリューション群「HMAX by Hitachi」の拡充を発表し、新ソリューション群である「HMAX Data Center」「HMAX Cyber」「HMAX Data Fabric」「HMAX AI Operations」「Physical AI FDEサービス」の詳細について説明した。
日立製作所(以下、日立)は2026年9月3日、東京都内で会見を開き、社会インフラをAI(人工知能)で革新する次世代ソリューション群「HMAX by Hitachi(以下、HMAX)」の拡充を発表し、新ソリューション群である「HMAX Data Center」「HMAX Cyber」「HMAX Data Fabric」「HMAX AI Operations」「Physical AI FDEサービス」の詳細について説明した。
HMAX戦略の全体像とは
日立はこれまで培ってきた自社技術とNVIDIAなどのAIエコシステムパートナーとの協業を組み合わせてHMAX戦略を組み立てている。日立 CLBO 兼 HMAX戦略統括室長/AI&ソフトウェアサービスBU事業主管の黒川亮氏は「日立が他社と違う点は下図の下層部(2層)の部分である。特にデータセンターの需要に対して肌身で需要を感じている。データセンターの建設に当たり、フロントラインワーカーとしての建設業者が集まらないという課題が発生しており、ここにはモジュラー型のデータセンターやコンテナ型データセンターを勧めている。エネルギー面に関しては、変圧器やSMR(小型モジュール炉)、UPS(無停電電源装置)などを提供している」と語る。
HMAXは統合インタフェースやSSO(Single Sign-on)を採用したサービスを提供する「プレゼンテーション層(プレゼン層)」、企業の中と外のデータを統合させた「データファブリック層」、エッジコンピューティング技術やデータセンターなどを提供する「物理層」の3つの層で構成されている。黒川氏は「サイバー防御の観点では身近にあるシステムやデバイスも含めてカバーする必要がある。だが、この際に単一の企業だけでセキュリティを守るのは大変難しい。そのため、パートナーと協業しながら私たちのPhysical AI FDE Teamが伴走して支援する」と説明する。
データセンター事業者向けのサービス「HMAX Data Center」
HMAX Data Centerは、持続可能なデータセンターの実現を目指し、データセンターを構成する電力やIT、冷却設備などの各領域を横断し、AIを活用した自律運用/保守、全体最適化までをワンストップで提供するソリューション群だ。日立 AI&ソフトウェアサービスBU DC&アドバンスドサービス推進本部 本部長の尾崎慎一氏は「日立のデータセンターに関するプロダクトとHMAX Data Centerを組み合わせることにより、“真のOne Hitachi”として顧客に価値を提供するものである」と強調する。
日立はHMAX Data Centerの第1弾として、データセンター統合管理サービスである「HARC for Data Center」を開発し、北米向けに2026年9月から提供を開始する。日本国内向けには2027年1月から提供を予定している。
同サービスは、顧客のクラウド運用の改善を提案し、運用に伴走しながら改善を継続するサービスである「HARC(Hitachi Application Reliability Centers)」を軸に、同社グループの設備運用ナレッジとフィジカルAIを組み合わせている。これにより、さまざまなベンダーの電力やIT、冷却設備の統合監視を実施し、設備を跨いだ障害の相関分析、対策、運用改善を伴走支援する。
尾崎氏は「ミッションクリティカルな社会インフラを提供してきた知見やHARCによって顧客と連携しながらシステム統合管理を効率化してきた実績、30年以上にわたるデータセンター運営のノウハウを生かし、変化の激しいデータセンターにおいて運用を最適化するサービスを届けたいと思っている」と述べる。
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