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絶好調のスズキなど4社が国内大手3社の不調をカバー、2026年上期日系自動車生産自動車メーカー生産動向(4/5 ページ)

2026年上期(1〜6月)の日系自動車メーカー8社の世界生産台数は、トヨタ自動車、ホンダ、日産自動車の国内大手3社が中国の競争激化に苦戦する一方で、過去最高を更新したスズキをはじめダイハツ工業、マツダ、三菱自動車が好調で、2年連続の前年同期比プラスを確保した。

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日産自動車

 8社で最も厳しい結果となったのが日産だ。2026年上期の世界生産台数は、前年同期比6.8%減の132万698台と3年連続で前年実績を下回った。このうち国内生産は、同1.2%減の28万8212台と3年連続のマイナスだったが、減少幅は前年より大きく改善した。新型「リーフ」や新型「キックス」が好調だったためだが、国内市場向けの「ノート」「エクストレイル」など主力車種の落ち込みはカバーできなかった。さらに米国の追加関税対応で「エクストレイル/ローグ」の現地生産を増やしたことや、米国のEV市場縮小による「アリア」の低迷、さらに中東向けの「パトロール」の減産も響いた。ただ、北米向けインフィニティ「QX80」の好調により、輸出は同6.6%増の16万9388台と3年ぶりに前年実績を上回った。

 海外生産は、前年同期比8.3%減の103万2486台と5年連続の前年割れだった。主要市場の北米では、米国は現地生産を強化したローグが増えたことで同24.2%増の30万3677台と大幅に伸長し、3年ぶりのプラス。一方、メキシコは工場再編に伴う減産や「ヴァーサ」を新型に切り替えた影響などにより、同25.8%減の25万3572台と大きく減らし4年ぶりに減少した。中国も、PHEV(プラグインハイブリッド車)「N6」や大型SUV「NX8」など新型車を投入したが、前年同期に好調だったEV「N7」の反動減や、市場の競争激化、「シルフィ」の台数減により、同16.3%減の22万4070台と5年連続のマイナスとなった。英国は第3世代「e-POWER」を搭載した「キャシュカイ」の投入により、同0.3%増の13万3605台と2年ぶりに増加した。

 6月単月の世界生産は、前年同月比14.5%減の21万4040台と3カ月連続で前年実績を下回った。要因はガソリン高騰で競争が激化している中国で、N7の反動減に加えて、シルフィが低迷。同49.7%減の2万8226台と半減し、3カ月連続で減少した。メキシコもキックスおよびヴァーサの新型への切り替えの影響により、同18.6%減の4万8127台と6カ月連続のマイナス。英国も「ジューク」の台数減で同7.1%減の2万2849台と3カ月連続で減少した。一方、米国は、関税対応で生産を増やしているローグの他、「パスファインダー」や「フロンティア」なども増加し、同39.4%増の4万7586台と8カ月連続で増加。それでも海外生産トータルでは、同18.3%減の16万4418台と3カ月連続のマイナスとなり、8社の海外生産で最も落ち込んだ。

 国内生産は、前年同月比1.3%増の4万9622台と3カ月連続で増加した。7月の国内販売では、主力モデルのノートやセレナ、エクストレイルは低迷したが、キックスやリーフ、「エルグランド」といった新型車が大幅な伸びを見せた。また、輸出もエクストレイル/ローグが増えたことで、同19.4%増の2万8783台と2カ月連続で増加し、国内生産に貢献した。

マツダ

 マツダの2026年上期の世界生産は、前年同期比4.8%増の60万1444台と3年ぶりにプラスへと転じた。メインの国内生産や中国が大きく回復した。国内生産は、同11.3%増の38万8503台と3年ぶりに増加。主力車種の「CX-5」が新型の生産を開始したことで、同17.0%増の17万3144台。米国関税対応で米国向けを増産した「マツダ3」に至っては同29.5%増の5万9708台と大きく伸長、「CX-30」も同7.6%増の4万4699台と増加した。ただ、前年の反動もあり、「CX-70」「CX-80」といったラージ商品群は伸び悩んだ。

 一方、海外生産は、前年同期比5.2%減の21万2941台と4年ぶりに減少へ転じた。「CX-50」の販売が好調な米国工場は同9.9%増の7万472台と増加し、上期として過去最高を更新した。中国もCX-5の好調に加え、新型EVの「EZ-60/マツダCX-6e」が純増となり、同23.6%増の4万8221台と大きく伸長し、3年連続で前年実績を上回った。中国で生産する4社では唯一のプラスとなった。ただ、メキシコは米国関税対応により米国向けのCX-30やマツダ3を減産したことで同22.1%減の7万7286台と低迷。その結果、北米合計は同9.5%減の14万7758台と、コロナ禍以降で初めて前年割れとなった。タイも日本向け「CX-3」を2026年2月に生産終了したことが響き、同26.4%減の1万6463台と3年連続で減少した。

 足元では回復が鮮明だ。6月単月の世界生産は、前年同月比14.5%増の10万9797台と5カ月連続で増加した。このうち国内生産は、同17.0%増の7万1273台と5カ月連続のプラス。生産が本格化した新型CX-5が同27.0%増の3万3920台と増加した他、マツダ3が同59.0%増の1万1079台と高い伸びを示した。ただ、CX-30は同41.7%減の6775台と大幅減で、車種によるばらつきが大きい。

 海外生産も前年同月比10.3%増の3万8524台と6カ月ぶりにプラスへ転じた。中国は旧型CX-5が地方都市を中心に根強い需要がある他、EZ-60/マツダCX-6eの純増などで同23.4%増の9191台と8カ月連続のプラス。中国で生産する4社で唯一の前年越えだった。米国も同8.6%増の1万1923台と7カ月連続で増加した。メキシコも前年が米国向けCX-30や「マツダ2」を減産していた反動増により同15.3%増の1万4417台と2カ月連続のプラス。その結果、北米トータルは同12.1%増の2万6340台と2カ月連続で増加した。ただ、タイは日本向けCX-3を生産終了したことで同25.4%減の2973台だった。

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