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絶好調のスズキなど4社が国内大手3社の不調をカバー、2026年上期日系自動車生産自動車メーカー生産動向(2/5 ページ)

2026年上期(1〜6月)の日系自動車メーカー8社の世界生産台数は、トヨタ自動車、ホンダ、日産自動車の国内大手3社が中国の競争激化に苦戦する一方で、過去最高を更新したスズキをはじめダイハツ工業、マツダ、三菱自動車が好調で、2年連続の前年同期比プラスを確保した。

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トヨタ自動車

 メーカー別に見ると、トヨタの2026年上期の世界生産台数は、前年同期比1.2%減の486万3749台と2年ぶりにマイナスへ転じた。海外生産が同2.2%減の321万3365台と2年ぶりに減少した。地域別では、主要市場の北米が同5.2%減の108万5036台と4年ぶりの前年割れ。「RAV4」を新型に切り替えた影響でカナダが同18.8%減の22万6215台と大きく落ち込んだ。ただし、トヨタが強みとするHEVの需要は堅調で、米国は同0.9%減の69万8627台、メキシコも同0.1%減の16万194台と前年並みを確保した。

 競争が激しい中国は、中東情勢に伴うガソリン高騰により中国勢のEVが伸長したことで、同6.7%減の67万6884台と落ち込み、2年ぶりに前年実績を下回った。一方、中国以外のアジアは、タイが新型「ランドクルーザーFJ」の純増や新型「ハイラックス」の好調などで、同12.4%増の30万3700台と2桁%増を記録。インドネシアもローンの厳格化や追加課税の導入など厳しい環境が続く中、「アバンザ」や「イノーバ」などの好調により同6.8%増の13万9085台と増加した。

 インドは、物品・サービス税(GST)引き下げなどプラス要因もあったが、輸出の減少により同2.7%減の18万7439台と減少した。フィリピンやマレーシア、台湾、ベトナムなども減少し、アジアトータルでは同1.1%減の146万8159台と2年ぶりの前年割れとなった。欧州はHEVなどの需要が堅調だったものの、同0.5%減の41万297台と前年並みながら2年連続のマイナスとなった。

 国内生産は、前年同期比0.7%増の165万384台と2年連続で増加した。新型RAV4やEV「bZ4X」の好調など国内販売が堅調に推移したことに加えて、前年の中央発條の爆発事故による稼働停止の反動増も発生した。輸出は、主力の北米や欧州、アフリカ向けなどは伸長したが、中東向けを停止した影響で同1.1%減の98万432台と4年ぶりに前年実績を下回った。

 6月単月の世界生産は、前年同月比2.9%増の87万9321台と2カ月ぶりに増加した。特に好調だったのが国内生産で、同14.6%増の31万3234台と2カ月連続のプラス。堅調な需要に対して、RAV4など新型車がけん引した。

 一方、海外生産は、前年同月比2.6%減の56万6087台と2カ月連続のマイナスだった。地域別では、主要市場の北米は、新型RAV4やHEV人気に加えて、前年より稼働日が増えたこともプラスとなり、同7.1%増の20万5076台と3カ月ぶりに増加した。欧州も稼働日の増加により、同7.0%増の7万1658台と3カ月ぶりのプラス。一方、厳しいのが中国で、ガソリン高騰に伴うEV需要の急増でHEVが伸び悩み、同19.6%減の11万7131台と5月に続き大幅減となり、2カ月連続のマイナスだった。中国以外のアジアも、タイやインドネシア、インドなどが輸出需要の低下で軒並み前年割れとなり、アジアトータルでは同13.8%減の24万1429台と2カ月連続で減少した。

 なお、トヨタは、7月に発生した熊本地震で九州地区の生産拠点を中心に稼働停止を余儀なくされたが、被災した仕入れ先のアイシン九州(熊本市南区)が一部部品の生産を再開。これに伴い、段階的に稼働を再開しており、長期にわたる影響は避けられそうだ。

ダイハツ工業

 トヨタグループ傘下のダイハツは、2026年上期の世界生産が、前年同期比10.4%増の78万9021台と2年連続で前年実績を上回った。このうち国内生産は、同12.4%増の41万1188台と2年連続で増加。8社の上期の国内生産で最も高い伸びを見せた。前年に、継続生産車に適用された新たな法規対応に間に合わない一部車種の生産を停止したり、中央発條の爆発事故により稼働停止を余儀なくされたりしたため、これらの反動増が発生した。さらに新型「ムーヴ」の投入効果もプラスに働いた。国内生産の内訳は、軽自動車が同8.0%増の27万8638台、登録車が同22.8%増の13万2550台だった。

 海外生産も好調で、前年同期比8.2%増の37万7833台と3年ぶりにプラスへ転じた。インドネシアは、同13.6%増の20万4636台と3年ぶりに増加した。自動車ローンの金利上昇などにより長らく市場が低迷していたが、1月にプラスへ転じるなど回復基調を示している。マレーシアも同2.5%増の17万3197台と2年ぶりに増加した。

 足元も好調だ。6月単月の世界生産は、前年同月比12.2%増の13万8689台と2カ月ぶりに前年実績を上回り、6月として過去最高を更新した。要因は海外生産で、同36.4%増の6万9297台と2カ月ぶりのプラス。こちらも6月の過去最高となった。インドネシアが同29.1%増の3万5695台と3カ月連続で増加した他、マレーシアに至っては同45.2%増の3万3602台と2カ月ぶりのプラスで、6月のマレーシア生産として過去最高だった。ただ、国内生産は同4.7%減の6万9392台と2カ月連続で減少した。登録車は同20.0%増の2万6719台と好調だったが、軽自動車が同15.6%減の4万2673台と落ち込んだ。

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