見えない仕事を可視化する「自己申告法」と間接業務を効率化する「帳票分析法」:現場改善を定量化する分析手法とは(20)(2/3 ページ)
工場の現場改善を定量化する科学的アプローチを可能にする手法を学習する本連載。前回から紹介している事務的業務の分析手法のうち、今回は「自己申告法」と「帳票分析法」という2つの分析手法について説明する。
2.帳票分析法
生産の流れに対応した帳票の作成目的や内容、作成部門、作成頻度などの分析を行います。帳票分析は、分析対象の帳票類作成の背景や意図するところ、因果関係など、筋道立てて内容を理解して業務実態や問題点、改善の方向付けなどを明らかにする分析手法です。
分析結果の用途としては、業務改善による間接業務の効率向上、情報の流れのリードタイム短縮、CS(顧客満足:Customer Satisfaction)の向上、間接人員の削減、生産性の向上などが挙げられ幅広い場面で多く活用されています。
2.1 帳票分析の狙い
問接部門の多くの人たちが行った業務の結果としての出力は、必ず何らかのドキュメント(文書や記録:Document)として表現することが多く、そのドキュメントを省略することは業務を省略することにつながります。その改善効果は大きく、ドキュメントの一つである帳票の分析は、業務そのものの改善を狙いとしているといえます。
2.2 帳票分析の手順
帳票分析の一般的な手順は図2の通りです。帳票分析の目的は、帳票そのものが本当に必要なのかに始まり、帳票から何を読み取り、どう改善していくかということが重要な視点です。そのためには、帳票の流れや無駄、情報源や人の立場の違いなどから一方向への偏りを見抜くことなどが重要です。
2.3 工程と帳票との関係
参考までに受注生産のケースを例として、表2に工程と帳票との関係を示しておきましたので、帳票分析の際の参考にしていただきたいと思います。事例とはいえ、受注1件につき、こんなに多くの帳票が発行され運用されていることに驚かされます。
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