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ターゲットは国内工場「半屋外」、新型タフブックの“ビジネスPC置き換え”戦略エッジコンピューティング(1/2 ページ)

パナソニック コネクトは堅牢PC「タフブック」の新機種FZ-56とFZ-40を発表した。粉じんや衝撃に耐え、現場を止めない設計。需要が急増する国内製造業の半屋外現場に向け、一般PCからの置き換えを狙う。

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 パナソニック コネクトは2026年4月14日、過酷な環境での使用を想定した堅牢(けんろう)ノートPC「タフブック」シリーズの新機種として、14.0型ディスプレイを搭載する「FZ-56」「FZ-40」を発表した。同日、東京都中央区で開催した新製品発表会においてパナソニック コネクト 執行役員 ヴァイス・プレジデント モバイルソリューションズ事業部 マネージングダイレクターの青木秀介氏は、「タフブックは『現場を止めないPC』として、強靭(きょうじん)な筐体、長時間バッテリー、拡張性を強みにしている。新機種は、一般的なビジネスPCを現場で使用している国内顧客に対して、積極的にアプローチしていきたい」と語った。

パナソニック コネクトの青木秀介氏と、タフブック新モデルの「FZ-56」(写真内左側)と「FZ-40」(同右側)
パナソニック コネクトの青木秀介氏と、タフブック新モデルの「FZ-56」(写真内左側)と「FZ-40」(同右側)[クリックで拡大]

過酷な現場とオフィスの両立、用途で選べる2モデル

 新たにラインアップしたのは、使用環境の過酷さや業務スタイルに合わせて選べる2つのモデルだ。

【パナソニック コネクト】新型タフブック2機種発表、堅牢性と拡張性強化で国内のPC置き換え需要狙う[クリックで再生]

 FZ-56は、粉じんが舞う食品、医薬品の製造ラインや、土木建築現場などでの使用を想定したセミタフモデルだ。IP53準拠の防塵(じん)/防滴性能と、高さ90cm/26方向への落下試験をクリアする耐衝撃性を備える。電源部には68Whのバッテリーを採用し、JEITA 3.0基準に基づく動画再生時で約13.5時間、アイドル時では約20時間の連続駆動を実現した。また、電源を入れたままバッテリーを交換できるホットスワップ機能に対応しており、セカンドバッテリーを装着すれば動画再生時で最大27時間の運用が可能である。

 FZ-40は、警察や消防、災害現場など1分1秒を争うミッションクリティカルな現場に向けたフラグシップモデルだ。IP66準拠の防塵/防滴性能に加え、高さ180cm/26方向の落下に対応する。バッテリー容量は同じく68Whで、動画再生時で約13.0時間、アイドル時で約18時間駆動する。セカンドバッテリー搭載時には、動画再生時で最大約26時間を確保している。

タフブックのラインアップ
タフブックのラインアップ[クリックで拡大]

タフブックはなぜ壊れにくいのか? 現場を止めない堅牢技術

 パナソニック コネクト モバイルソリューションズ事業部 共通技術総括部 プロジェクトマネジメント部 プロジェクトマネージャーの西村俊郎氏は、タフブック最大の強みである「壊れにくさ」について、「単に頑丈な素材を採用するだけでなく、極限環境を想定した緻密な構造設計によって実現している」と語る。

筐体構造シミュレーションによる実証
筐体構造シミュレーションによる実証[クリックで拡大] 出所:パナソニック コネクト

 開発段階から筐体構造シミュレーションを駆使し、さまざまな角度や状況を想定した落下テストを繰り返し、耐衝撃性能を追求した。筐体には軽量で剛性の高いマグネシウム合金を採用し、天板はXクロス型の立体フォルムと裏面の補強リブによって強度を高めている。また、内部の電気的接続の切断を防ぐため、落下時の衝撃を吸収するフローティング構造のコネクターを採用した。

筐体の内部
筐体の内部[クリックで拡大]

 防塵/防滴性能の設計はモデルごとに最適化した。FZ-56では、筐体の合わせ目を階段型構造にすることで水や粉じんの侵入を防ぐとともに、万が一キーボードに水が入っても下部から排出できる独自の水抜き穴を設けた。FZ-40では、筐体の嵌合(かんごう)部に特殊なシリコンを3次元形状で一体成型することで、内部を完全に密閉した。

高温下、低温下での動作設計
高温下、低温下での動作設計[クリックで拡大] 出所:パナソニック コネクト

 動作保証温度は、−10〜50℃。高温環境下への対応では、熱源となる部品を分散レイアウトし、筐体全体へ効率的に熱を拡散させるようにした。逆に低温環境下では、データ損傷を防ぐため、SSD(ソリッドステートドライブ)自体にヒーターを搭載したSSDパックを採用し、システムが自動で温度を調整する仕組みを取り入れた。

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