育成強化でNo.1奪回へ、ブリヂストンが研修施設「B-SLC」を新設:モビリティサービス(1/2 ページ)
ブリヂストンは東京都小平市に人材育成拠点「B-Solution Learning Center(B-SLC)」を新設した。現場の軽労化やEV対応、店舗DXなど実践的な最新設備を備える。人の品質を高め、2031年の創立100周年での世界No.1奪回を目指す。
ブリヂストンは2026年4月6日、東京都小平市に新たな人材育成施設「B-Solution Learning Center(B-SLC)」を設立したと発表した。施設内には、乗用車用やトラック、建機用タイヤの実習ピットをはじめ、高速道路出張サービス研修路、模擬小売店舗などのエリアを備える。また、2026年内には通過型の自動残溝計測システムも導入する予定だ。B-SLCでは、ブリヂストングループの従業員や販売店スタッフを対象に、実践的なメンテナンス技術研修や、デジタルツールを活用した接客スキルの教育を実施する。
ブリヂストンは2023年まで千葉県市川市に研修センターを構えていたが、施設の閉館に伴い、技術センターと東京ACタイヤ製造所の拠点がある小平市での新設に至った。新設したB-SLCは延床面積2291m2の地上1階建てで、研修室3室と実習ピット2カ所を設けている。
【生産財ピット】軽労化機材と軸力計で脱輪事故を根本から防止
生産財ピットは、トラックやバス、建機など大型車両のタイヤメンテナンスを習得するエリアだ。作業者の負担を軽減するため、大型タイヤの自動組み換えを行うオートチェンジャーや、工具をワイヤでつり下げるバリアスツールなどの軽労化機材を設置している。また、ナットの締め付けトルクを数値で確認できる軸力計を導入し、締め付けの精度を可視化することで脱輪事故を根本から防ぐスキルを習得する。研修環境としては店舗の構造に合わせて、ドライブスルー型と箱型の両方のレイアウトを再現した。
従来はインパクトレンチやトルクセッターなど約8kgの工具を手持ちで作業していた。デモンストレーションでは、これら工具を使ったナットの締め付け作業を、バリアスツールハンガーでつり下げ、身体的負担を軽減しながら行う様子を披露した。担当者は「特別新しく操作を覚える必要はなく、単純に身体への負担が減るため、疲労軽減による作業精度の向上にも役立つ」と語った。
【消費財ピット】EVシフトへの対応と繁忙期のオペレーション効率化
消費財ピットは、乗用車用タイヤのメンテナンスや脱着を行うエリアである。バッテリーを搭載し重量が重くなるEV(電気自動車)や、ボディーサイズが大型化する最新SUVなどにも安全に対応できる特注のリフトを完備している。また、オートチェンジャーに加え、リフトやコンベヤーによりタイヤを1回1回下ろしたり上げたりしなくて済む作業補助テーブルを導入している。タイヤの履き替えが集中する繁忙期などにおいても、作業者の身体的な負担を軽減しながら、効率的で確実なオペレーションを習得できる環境を整えた。
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