Waymoの自動運転技術は第6世代へ、東京でもテストを重ねサービス開始は間近?:自動運転技術(1/2 ページ)
米国で自動運転車によるモビリティサービス(自動運転サービス)を展開するWaymoが、同社の自動運転技術について説明した。
米国で自動運転車によるモビリティサービス(自動運転サービス)を展開するWaymo(ウェイモ)は2026年3月27日、東京都内で会見を開き、同社の自動運転技術について説明した。
Waymoは2024年12月、東京都内で自動運転技術をテストするための戦略的パートナーシップをタクシー大手の日本交通、タクシー配車アプリを手掛けるGOと締結。2025年4月からは、自動運転サービスの導入に向けて、多数のセンサーを搭載するWaymoの車両をドライバーが運転する形でデータ収集を行っているところだ。現時点で、自動運転サービスの提供時期は未定となっている。
会見には、Waymo Senior Director, Head of Business Development and Strategic Partnershipsのニコール・ガベル(Nicole Gavel)氏、同社 Chief Product Officer(最高製品責任者)のサシュワット・パニグラヒ(Saswat Panigrahi)氏、日本交通 取締役 兼 GO 代表取締役会長の川鍋一朗氏が登壇した。
冒頭のあいさつで、ガベル氏は「日本交通が100年近く東京都内で作り上げてきた交通におけるサービス提供の実績と、Waymoの自動運転技術を組み合わせることで、この街におけるモビリティの新章を始めるための基盤を作り上げているところだ」と語る。
川鍋氏も「世界一の自動運転サービスの会社がグローバル展開で最初に日本を選んでくれたことをとてもうれしく思っている。2025年4月から、日本交通のプロのドライバーがさまざまな道を走り回ることで、Waymoの自動運転システムのAIに学んでもらっており、毎日レベルが上がっているのを感じている。Waymo、日本交通、GOの3社が、ドライバーが乗車しない自動運転サービスの提供を日本で最初に提供できる日を心待ちにしている」と強調する。
Waymoは「世界で最も信頼されるドライバーを作る」
ガベル氏と川鍋氏のあいさつに続き、2016年からWaymoの自動運転車開発に携わってきたパニグラヒ氏が、同社の自動運転技術「Waymoドライバー」について説明した。同氏は「Waymoは世界で最も信頼されるドライバーを作ることを目指している。それを示すのに最も適しているのが東京だ。来日してから、テストドライブに同乗したが、狭い道路を走ったり、歩行者や自転車もいる中で、マリオカートのようなゴーカートサービスにも時々遭遇したりしながらも、Waymoドライバーがしっかり自動運転できていることを確認できたのは素晴らしい体験だった」と述べる。
Waymoは、Waymoドライバーの市場導入によって、世界全体で年間死者数が140万人に達する交通事故を減らしていくことを目指している。「安全な日本の交通においても年間で30万人が交通事故で負傷している。また、日本ではタクシーなどのドライバー不足も課題になっている。Waymoドライバーで、これらモビリティの危機に対応していく」(パニグラヒ氏)という。
Google(グーグル)の自動運転プロジェクトから始まったWaymoだが、2015年にドライバー不要の完全自動運転車によるモビリティサービスの提供を米国アリゾナ州のフェニックスで立ち上げた。現在は、米国内10都市にサービスを広げており、毎週50万kmの走行実績を積み上げているという。パニグラヒ氏は「日本でも、東京を起点にして他の都市や郊外にもサービスを広げていきたい」と意気込む。
Waymoが利用される理由としては「大荷物で移動する時」「家族で一緒に」「オンライン会議」「プライベートな時間」「病院への移動」「夜間の外出」「空港への移動」「自動運転を体験」などを挙げた。車内にドライバーがいないことや24時間稼働していることが、タクシーや配車サービスと比較してのメリットになっているようだ。「かつてはサッカーの試合に出かけた息子の送り迎えを自身の運転で行っていたが、運転中にサッカーの試合に関することを息子が話しかけてくれてもその話に集中できず残念に感じることもあった。Waymoなら、後部座席に息子と2人で並んで座って、顔を見ながらサッカーの試合展開のことなどをしっかり聞ける」(パニグラヒ氏)。
なお、Waymoはスマートフォンの配車アプリを用いて利用する。ユーザーが目的地を選択したら、近傍の安全な場所で車両が出迎える。乗車の際には、アプリからドアロックを解除する。最大4人まで乗車可能だ。車両内のタッチパネルの「開始」ボタンを押すと出発する。Waymoドライバーが把握する周囲の環境や走行ルートはタッチパネルに表示される。なお、アプリのパーソナル化も進んでおり、表示言語をはじめ自分好みに最適化できるようになっている。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.





