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インタビュー

製造業DXに貢献するXRグラス「MiRZA」とは何か NTTグループが描くXRデバイス戦略メカ設計インタビュー(1/3 ページ)

NTTコノキューデバイスは、企画から生産まで全て国内で手掛けるXRグラス「MiRZA(ミルザ)」を展開し、製造業をはじめとしたさまざまな業界の課題解決に貢献している。本稿では同社が展開するMiRZAに焦点を当てて紹介する。

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 近年、日本国内でのXR(VR/AR/MR)デバイス市場の成長に注目が集まっている。一般向けから法人向けまで、さまざまなデバイスが登場しており、企業のDX(デジタルトランスフォーメーション)を推進するためにXRデバイスを活用する事例も増えている。そんな中、NTTのグループ企業であるNTTコノキューデバイスは、グラス型のXRデバイス「MiRZA(ミルザ)」を展開し、さまざまな業界の課題解決に貢献している。

 今回は日本国内でも成長が見込まれるXR市場の動向や、同社が提供しているMiRZAの特長/活用事例について、NTTコノキューデバイス 商品企画部 広報担当の持田舞氏に話を聞いた。


MiRZAの外観[クリックして拡大] 出所:NTTコノキューデバイス

XR市場の動向とMiRZAの特長

 NTTコノキューデバイスは、2023年4月に設立したXRデバイスメーカーである。同社は、NTTグループにおけるXR事業を推進させるために、2022年10月に事業を開始したNTTコノキューとシャープの合弁会社だ。事業環境の変化に伴い、これまでの活動で得た知見をNTTコノキューからNTTドコモに引き継ぐ形で、2026年4月からはNTTドコモの子会社としてさらなる事業拡大を目指していく。

 一方、日本国内でのXRデバイスのビジネスユースについて、2025〜2026年から本格的な導入が始まるといわれている。2030年には、日本国内XRデバイス市場は約87万台へと増加し、法人向けXRコンテンツ市場は約444億円規模に成長すると予測されている。特にB2Bの領域で、企業がDXを推進して業務改善を進めるためのツールとしてXRデバイスに関心が集まっている。


国内XR市場規模の動向について[クリックして拡大] 出所:NTTコノキューデバイス

 また、2025年の後半からは中国企業を中心に、B2C向けの新しいXRデバイスが次々誕生している。B2C向けの製品が市場に流通することで、XRデバイス市場全体も伸びていくのではないかという予測もされている。エンタメ用途を主軸にしているB2C向けの製品などが市場に流通することで、XR市場全体の活性化にもつながる。

 そんな中、NTTコノキューデバイスは、企画から生産まで全て国内で手掛けるXRグラスMiRZAを開発し、法人を中心に展開を続けている。MiRZAに対応するスマートフォンとMiRZAを1セットとして提供しており、XRデバイスを今まで使用したことがないユーザーにも導入しやすい。


専用ケースへMiRZAや遮光シェード、操作用のスマートフォンを収納可能[クリックして拡大]

 同製品は2024年10月16日に販売を開始しており、世界で初めて(同社調べ)Snapdragon AR2 Gen1を採用し、無線によるスマートフォンでの操作を可能にした。有線接続のXRグラスは、常にケーブルが存在するという煩わしさに加え、ケーブルの巻き込みなどによって事故が発生するといったリスクがあった。このような安全性も考慮してニーズが高まっていた無線化を同製品は実現している。また、同製品は開発プラットフォームであるSnapdragon Spacesに対応しており、Unityを使用した3Dコンテンツが開発可能だ。


MiRZAの無線接続を実現しているもの[クリックして拡大] 出所:NTTコノキューデバイス

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