パナソニックは新技術拠点「Technology CUBE」で“実装力のあるR&D”を強化:製造マネジメントニュース(1/2 ページ)
パナソニックホールディングスは、パナソニックグループの研究/開発の中核地点として新設した「Technology CUBE」を本格稼働すると発表した。同社は、同拠点を中核として研究/開発のスピードを上げ、技術の社会実装力や外部のさまざまなパートナーとの協働力を進化させていく。
パナソニックホールディングス(以下、パナソニックHD)は2026年3月9日、大阪府門真市で会見を開き、パナソニックグループの研究/開発の中核地点として新設した「Technology CUBE」を本格稼働すると発表した。同社は、同拠点を中核として研究/開発のスピードを上げ、技術の社会実装力や外部のさまざまなパートナーとの協働力を進化させていく。
開かれたパナソニックを作る 新拠点を設立した狙いとは何か
Technology CUBEは、2040年に向けてパナソニックHD 技術部門が掲げている「技術未来ビジョン」を具現化するために、研究/開発の進め方や協働の在り方といった働き方そのものを見直し、設計/構築された。同拠点は、パナソニックHDの本社近辺(大阪府門真市)に地上8階建ての新拠点として設立し、門真地区内に点在していたパナソニックグループの技術拠点を1カ所に集約している。
パナソニックHD 技術部門 コーポレートR&D戦略室 室長 工学博士 (兼) 経営戦略部門 技術戦略グループ グループ長の吉川祐一氏は「われわれ研究/開発部門は技術領域や拠点が分散している。そのため、研究や開発、生産技術が物理的/時間的に離れてしまっていた。また、企画/研究開発段階で非常によい技術が生まれても、すぐに社会実装できないというような課題があった」と語る。
このような背景を踏まえて、Technology CUBEでは事業化へ向けたスムーズな連携を意識し、各階のフロアに意味を持たせている。上の階から下の階に流れるような形でフロアを設計しており、研究/開発、試作、量産設計といった一連の流れを一気通貫で実施可能だ。
5〜8階はイノベーション/共創フロアとして位置付けており、企画から研究開発に近い領域を担当。3〜4階は技術創造フロアとして位置付け、上の階で検討したモノを実際に試すことができるエリアにしている。1〜2階は事業創造フロアと位置付け、さまざまな生産設備を完備し、量産実証が可能な環境を構築している。これにより量産環境下での製品の出来栄えについてすぐに確認可能だ。
また、同施設にはAI(人工知能)技術、材料技術、生産技術などに携わっている技術者約1000人が集まっている。これにより、企画の初期段階から生産技術のメンバーがプロジェクトに関与できるため、最初から社会実装に向けた技術を作り上げていくことが可能だ。
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