検索
ニュース

SWCCが20億円を投資しe-Ribbonの生産能力を7倍に、データセンター構築で需要増製造マネジメントニュース(1/3 ページ)

ビッグテックが構築を拡大しているハイパースケールデータセンター向けの配線でe-Ribbonの採用が拡大している。これを受けて、SWCCは国内外で20億円を投資し、e-Ribbonを増産して、2025年度と比べて生産能力を約7倍とする。

Share
Tweet
LINE
Hatena

 SWCCは2026年2月27日、オンラインで中期経営説明会を開催し、2026〜2030年を対象とした新中期経営計画(中計)「中期経営計画2030」を発表した。本稿では同説明会で紹介された事業ポートフォリオマネジメントや成長事業の戦略を中心に紹介する。

成長を加速させる「ROIC経営2.0」に進化

 SWCC 代表取締役 CEO 社長執行役員の小又哲夫氏は「新中計のスローガンとして『Transformation for Growth SWCC 2030』を掲げている。当社は2018年以降、ROIC(投下資本利益率)を重視する『ROIC経営1.0』を軸にして事業ポートフォリオ改革を進めてきた。その結果、財務体質と稼ぐ力を大幅に強化できつつある。新中計では、構造改革に加えて、成長を加速させる『ROIC経営2.0』に進化させる。これにより、キャッシュフローを最大化して、成長に向けた変革を続けていく」とあいさつした。

 続けて、「BD(Business Development、事業開発)戦略として、米国投資会社のカーライル・グループ傘下で電線やデバイス製品を手掛けるTOTOKUを買収した。こういったM&Aを通じて、インオーガニック成長にも挑戦する」と述べた。

中期経営計画2030と2036年のありたい姿
中期経営計画2030と2036年のありたい姿[クリックで拡大] 出所:SWCC

 SWCCグループは、新中計をマイルストーンにするとともに、2036年のありたい姿を「グローバルに挑戦を続ける100年企業」とし、「変革」と「成長」を続ける考えだ。新中計では、2030年度に営業利益(インオーガニック成長を除く)で400億円以上、営業利益率で12%以上、ROICで15%以上を目指している。2026〜2030年度累計の営業キャッシュフローで1500億円以上も目標に掲げている。「2026年度の営業利益目標として240億円を定めていたが、2025年度の営業利益が260億円になる見込みだ。そのため、2030年度の営業利益目標を大幅な増益となる400億円に設定した」(小又氏)。

中期経営計画2030の財務数値目標
中期経営計画2030の財務数値目標[クリックで拡大] 出所:SWCC

国内における電力やデータセンターの市場拡大を追い風に

 同社は、資本効率と成長性の両立を重視し、「事業別ROICスプレッド3%超」「売上高CAGR(年平均成長率)3%超」といったハードルレートを軸に事業ポートフォリオの最適化と構造改革を推進する。

事業ポートフォリオマネジメントの強化
事業ポートフォリオマネジメントの強化[クリックで拡大] 出所:SWCC

 電力インフラ、海外の通信、半導体の事業は成長事業と定め、重点投資を行い、事業規模を拡大する考えだ。電力インフラ事業では、国内における電力やデータセンターの市場拡大、電力インフラの老朽化更新需要を追い風に、戦略製品に位置付けた電力ケーブル機器「SICONEX」、簡易施工タイプの電力ケーブル「e-Cable」、既存事業の保有財産とDX(デジタルトランスフォーメーション)技術を掛け合わせた「SWCC Smart Stream」を展開する。

電力インフラ事業の事業計画
電力インフラ事業の事業計画[クリックで拡大] 出所:SWCC

 小又氏は「国内では、データセンターのサーバの拡大や、高経年化した電力ケーブルの張り替えをはじめとする更新需要が多くあると考えている」と語った。

電力インフラ事業のターゲット市場
電力インフラ事業のターゲット市場[クリックで拡大] 出所:SWCC

Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.

       | 次のページへ
ページトップに戻る