愛猫の不調を見逃さない、LIXILが非接触呼吸計測デバイスを開発:組み込み開発ニュース(1/2 ページ)
LIXILは、ミリ波レーダーにより猫の安静時呼吸数を非接触で計測するIoTデバイス「neamo」を開発した。猫のそばに置くだけで自動でデータを蓄積し、アプリを通じて愛猫の微細な体調変化の察知をサポートする。
LIXILは2026年2月2日、非接触で猫の安静時の呼吸を計測できるデバイス「neamo(ニアモ)」を開発したと発表した。
ミリ波レーダーを搭載し、非接触で自動計測
猫は本能的に体調不良を隠す習性があるといわれている。そのため、飼い主が体調変化を早期に察知することは難しく、異変に気付いた時には症状が重症化しているケースも少なくない。また、従来のペット用健康管理デバイスは首輪型やトイレ型が主流であったが、警戒心の強い猫にとってストレスとなることが多く、継続的な使用を妨げる要因となっていた。
そこでLIXILは、ミリ波レーダーを搭載し、猫の呼吸数を非接触で計測するデバイスを開発した。ミリ波レーダーによる呼吸計測は、照射した電波が猫の胸部や腹部に反射して戻ってくる際の距離の変化を捉えることで、呼吸に伴う身体の動きを検知する仕組みだ。採用したレーダーは他社製で、猫の計測に最適化できるようLIXILがパラメーターやアルゴリズムの調整などを行った。
neamoに搭載したミリ波レーダーの検知範囲は、約80度の角度で最大1m先までを捉えられるが、より正確な計測を行うための推奨距離は約10〜50cmの範囲内としている。また、布地や薄い木材であれば透過して検知できるため、猫が毛布に潜り込んでいたり、ドーム型のペットベットにいたりする状態でも、計測が可能である。
猫を検知し自動で計測、1日1回のレポート通知
具体的な呼吸数の計測と確認には、計測デバイスと専用アプリを用いる。デバイスを猫のお気に入りの場所に設置しておくと、猫を検知した際に自動で計測が開始される仕組みだ。
計測データは蓄積され、その猫特有の「いつもの呼吸数」を毎月算出する。専用アプリからは1日1回のレポートが通知され、平常時の数値との乖離(かいり)を「いつも通り」「小さな変化」「大きな変化」の3段階で表示する。これにより、飼い主が客観的な指標に基づいて体調変化を察知するための補助的役割を果たす。
なお、neamoは日常の見守りを主眼としたIoT(モノのインターネット)製品であり、疾病の特定や臨床的な診断は下す医療機器ではない。また、原則として1台につき1匹の計測を推奨している。
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