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カナダの磁気浮遊型リニア搬送、高温対応に加え真空環境モデルも追加へ:JAPAN PACK 2025
カナダのPlanar Motorは「JAPAN PACK 2025 日本包装産業展」において、磁気浮遊型リニア搬送装置「Planar Motorシステム」を出展した。
カナダのPlanar Motorは「JAPAN PACK 2025 日本包装産業展」(2025年10月7〜10日、東京ビッグサイト)において、磁気浮遊型リニア搬送装置「Planar Motorシステム」を出展した。
会場で披露したPlanar Motorシステムのデモンストレーション[クリックで再生]
Planar Motorシステムは永久磁石を搭載したXBotと呼ばれる可動子と、2次元コイルを内蔵したモジュール式のFlyway(固定子)で構成され、通電したFlyway上に発生する磁場によってXBotを動かす仕組みなっている。
XBotは位置(X、Y、Z軸)と回転角(Rx、Ry、Rz)を制御でき、ワークを載せた時の反力でワークの重量も測定可能だ。XBotの可搬重量はサイズに応じて0.6〜40kgとなっている。最大位置決め精度は1μmとなっている。
標準モデルに加え、サージカルステンレス(SUS316L)を使って洗浄可能な衛生モデルや、オートクレーブ滅菌機などの高温高圧下で稼働できる高温対応モデルも展開。今後、真空環境対応モデルも投入するという。
Planar Motorは2016年にカナダで創業し、製造もカナダで行っているが、現在は日本国内で技術サポートを提供している。
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