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少し冒険して、円管層流のヌセルト数を求めてみよう!CAE解析とExcelを使いながら冷却系設計を自分でやってみる(16)(4/5 ページ)

CAE解析とExcelを使いながら冷却系の設計を“自分でやってみる/できるようになる”ことを目指す連載。連載第16回は、少し冒険して、円管層流のヌセルト数を求めてみましょう。果たして、うまくいくでしょうか?

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混合平均温度を求める

 ヌセルト数、熱伝達率、混合平均温度の関係を、以下に示します。

式32
式32
式33
式33

 図2では、熱流束は流体から管へ移動しています。よって、伝熱界面の温度差は式34となります。

式34
式34

 図6に、混合平均温度を求めるためのモデルを示します。

混合平均温度を求めるためのモデル
図6 混合平均温度を求めるためのモデル[クリックで拡大]

 温度分布は式27のように半径rの関数ですが、温度が半径方向に一定だと仮定したときの値が、混合平均温度ということになります。

 x=xの断面を通過する流体が持つエンタルピーを考えます。図6左図同右図の断面は、同じエンタルピーを持っていると見なします。図6左図の断面を通過するエンタルピーは式35で表されます。

式35
式35

 それでは計算していきましょう。少し骨が折れます。

式36
式36[クリックで拡大]

 上記に式31を代入します。

式37
式37

 図6右図の断面を通過するエンタルピーは式38となります。

式38
式38

 2つのエンタルピーは等しいはずなので、次の式が成立します。

式39
式39
式40
式40

 さらに、上式を変形すると以下のようになります。

式41
式41

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