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【レベル1】2D図面から3Dモデルを作成せよ!テルえもんクエストII(1)(3/4 ページ)

ようこそ、「テルえもんクエストII」の世界へ――。設計者の皆さんを“冒険者”に見立て、さまざまな“問(モン)スター”に挑む学習クエストの旅が始まります。攻略のカギとなる“アイテム(解説)”を駆使しながら、設計スキルのレベルアップを目指しましょう!

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アイテム(2)隠れ線

 図面を読み取る上でもう1つ重要なポイントがあります。それは「隠れ線隠線)」です(図8)。

隠れ線(隠線)の例
図8 隠れ線(隠線)の例[クリックで拡大]

 これは、形状の裏側や内側など、表からは見えない部分を“破線(点線)”で表したものです。例えば、部品の奥に空いている穴なども、隠れ線を使うことで図面上から深さや位置を把握できます(図9)。

図面の穴の深さの説明図
図9 図面の穴の深さの説明図[クリックで拡大]

 3D CADでは、隠れた部分を確認するために「隠線表示」をオンにできます。使用するソフトによって設定方法は異なりますが、Autodesk Fusionの場合は図10のように設定画面から簡単に表示を切り替えられます。

Autodesk Fusionの隠線表示の設定画面例
図10 Autodesk Fusionの隠線表示の設定画面例[クリックで拡大]

アイテム(3)寸法補助記号

 続いて、図面に記載されている記号について説明します。機械設計の図面にはさまざまな記号がありますが、ここでは3D CADの資格試験に登場する、基本的かつ重要なものに絞って解説します。

 まずは、図11に示した3つの記号をしっかりと覚えておきましょう。

図面に主に記載されている3つの記号
図11 図面に主に記載されている3つの記号[クリックで拡大]

 今回は初心者向けに、図面の読み取りで重要なポイントを紹介してきました。

 実際には「JIS(日本産業規格)」で定められた製図のルールがありますので、より詳しく学びたい方は、製図ルールを扱った書籍(例:筆者の共著「これから図面を描く人のための3次元CAD・JIS製図・公差」)や、MONOistの解説記事(例:「図形を表すルールを覚えよう」の巻)などを参考にしてください。

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