検索
連載

ヒートシンクを設計してCAE解析をしよう!CAE解析とExcelを使いながら冷却系設計を自分でやってみる(4)(2/4 ページ)

CAE解析とExcelを使いながら冷却系の設計を“自分でやってみる/できるようになる”ことを目指す連載。連載第4回は、ヒートシンクの設計計算Excelシートを使ってヒートシンクを設計する。また、設計したヒートシンクのCAE解析の結果と、紙と鉛筆による結果とを比較してみる。

Share
Tweet
LINE
Hatena

ヒートシンク設計計算Excelシートを作ろう

 図1の設計モチーフから発熱体と固体(ヒートシンク)だけを取り出したものを図2に、解析モデルを図3に示します。

発熱体と固体(ヒートシンク)だけを取り出したもの
図2 発熱体と固体(ヒートシンク)だけを取り出したもの[クリックで拡大]
ヒートシンクの解析モデル
図3 ヒートシンクの解析モデル[クリックで拡大]

 接触熱抵抗を考慮する必要から、前回のヒートシンク設計計算Excelシートを書き換えました。表2表3に示します。

 図2の左側は、伝熱界面面積が固体面積と等しいもので案1、右側はヒートシンクを設けて伝熱界面面積を広くしたもので案2です。表2&表3のオレンジ色で示したセルの伝熱界面温度と主流の温度との差Tw−Tに注目します。

 案1は526[degC]になってしまいました。ヒートシンクを付ける(案2)ということは伝熱界面面積Awが広いことになり、46[degC]まで下がりました。ヒートシンク恐るべしです。発熱体内部の最高温度は、案1が573[degC]、案2が94[degC]となりました。図4に内部の温度分布を示します。

ヒートシンク設計計算Excelシート(1)
表2 ヒートシンク設計計算Excelシート(1)[クリックで拡大]
ヒートシンク設計計算Excelシート(2)
表3 ヒートシンク設計計算Excelシート(2)[クリックで拡大]
ヒートシンクと発熱体の温度分布
図4 ヒートシンクと発熱体の温度分布[クリックで拡大]

Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.

ページトップに戻る