イチから全部作ってみよう(18)生成AIと協力してプログラミングする時代がきた:山浦恒央の“くみこみ”な話(187)(2/3 ページ)
ソフトウェア開発の全工程を学ぶ新シリーズ「イチから全部作ってみよう」。第18回は、ちょっとした寄り道として、うるう年判定プログラムをテーマに、生成AIを活用したプログラミングのやり方を紹介する。
4.生成AIを使ってみる
ここからは、実際に生成AIをプログラミングに活用してみましょう。数ある生成AIツールの中で、最も一般的なChatGPTをベースに話を進めます。今回のお題は「うるう年を判定するプログラム」を作成することです。
お題:うるう年を判定するプログラムを作ること
4.1 ChatGPTとは
ChatGPTとは、OpenAIが開発した対話形式の生成AIのことです。プロンプト(やってほしいこと)を入力すると、それに従って成果物を出力します。
まず、ChatGPTのWebサイトに入り、ChatGPTの会員登録を行います。会員登録をすると、ChatGPTが使用できるようになります(図1)。3分あれば、誰でも無料でChatGPTを使えるようになります。
4.2 ChatGPTでお題の意味を理解する
お題をクリアするにも、うるう年が何か知っている必要があります(極論、知らなくてもいいのですが)。まず、図2に示す通り、ChatGPTに「うるう年とは何ですか?」と入力し、↑ボタンを押すか、エンターキーを押しましょう。
実行すると、次のような回答を出力します(図3)。
つまり、うるう年とは、365日を1年間とするときの誤差を補正する手段であることがなんとなく分かります。
4.3 もっとお題の意味を理解したい
回答が理解できなかったとしても、詳細に聞けば問題はありません。「うるう年の時は何をするの?」と追加で質問しました(図4)。
ここから、うるう年は、2月28日の次に1日増えて、2月29日になることが分かりますね。AIには感情がありませんので、何回聞いても冷静に、淡々と答えてくれます。人間では、「うるう年も知らないの?」「そんなこと何回も聞いてこないで」「前もうるう年を教えたよね?」とか言われないところがいいですね。
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