リコーがリユース率86%の再生複合機を発売 最新の機能を使える仕組みを導入:リサイクルニュース(1/3 ページ)
リコーは、東京都内で記者会見を開き、2025年1月21日に発売するA3カラー再生複合機「RICOH IM C4500F CE」と「RICOH IM C3000F CE」や再生ビジネスについて紹介した。
リコーは2025年1月14日、東京都内で記者会見を開き、同月21日に発売するA3カラー再生複合機「RICOH IM C4500F CE」と「RICOH IM C3000F CE」や再生ビジネスについて紹介した。
新造機と比べライフサイクル全体の環境負荷を約59%削減
リコージャパン デジタルサービス企画本部 オフィスプリンティング事業センター センター長の三浦克久氏は、「複合機は紙の資料などをデジタルデータに変換できるため、デジタルトランスフォーメーション(DX)を進める上でワークフロー変革の起点となるエッジデバイスになっている。一方、市場では脱炭素や資源循環に貢献する製品が求められており再生複合機の需要が高まっている。再生複合機は中古品ではなく『新品同等の品質基準を満たす再生された機械』として市場での認知が拡大している。自治体の入札条件でも、再生複合機を対象に含める事例が一般化している」と話す。
こういった背景を踏まえてリコーはRICOH IM C4500F CEとRICOH IM C3000F CEを開発した。RICOH IM C4500F CEとRICOH IM C3000F CEは、再使用部品の選別、再生、検査を効率的に行う技術を活用し、従来機「RICOH MP C4504RC/C3004」の部品リユース率(質量比)81%を上回る86%を実現している。「当社では、外装の再利用率向上や色差基準の再検討、緩和など再利用可能パーツの見直しを行った他、循環型エコ包装の採用と市販回収材を用いた再生プラスチックの利用により部品のリユース率を高めている」(三浦氏)。
さらに、RICOH IM C3000F CEは原材料調達、生産工程、輸送、使用、廃棄/リサイクルから成るライフサイクル全体の環境負荷を、新造機「RICOH IM C3000」と比べて約59%削減。三浦氏は、「再生複合機は新造機と比較してCO2排出量が大きい原材料調達の工程を低減できるため大幅にCO2排出量の削減が可能だ。組み立て生産に関する全ての電力も100%再エネ化しライフサイクル全体のCO2排出量を減らしている」と語った。
リコーではRICOH IM C4500F CEとRICOH IM C3000F CEがライフサイクルで排出するCO2の量を「J-クレジット制度」を利用してオフセットする「RICOH カーボンオフセットサービス」も有償で提供する。ユーザーがRICOH カーボンオフセットサービスに申し込むとリコージャパンがカーボンオフセット証明書を発行。ユーザーは発行された証明書を用いて企業のホームページなどで環境貢献をPRできる。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.