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「先進性だけで自動運転は普及しない」、社会受容性を重視するNTT:自動運転技術(2/3 ページ)
NTTでは、グループを挙げて自動運転車の実証やMaaSなどさまざまな交通関連のサービスに取り組んでいる。
自動運転のサービス化に求められるもの
現在の交通手段と同様に、自動運転サービスも「車両」「走行ルートの設計」「安全な運行」の3つで構成される。自動運転車はベース車両とシステムの両方が必要だ。走行ルートを決めるには、デジタルマップやODD(Operational Design Domain、自動運転システムが正常に作動する前提となる走行条件)を使ったルート設計が不可欠だ。また、安全な運行には遠隔監視システムや緊急時に駆け付けることも重要だ。
こうした自動運転サービスの構成要素に、全国各地の拠点や地域に根ざした人材、ネットワークの監視/保守のノウハウなどNTTグループの強みを生かす。車両の調達や実際の運行には、パートナーシップも不可欠だ。
直近のパートナーシップとしてはMay Mobilityの例がある。NTTは2023年11月にMay Mobilityに出資し、日本国内での独占販売権を取得。実証実験でも協力している。
2024年11月7日からは、NTTドコモがMay Mobilityの自動運転車を幹線道路で交通流の速度に沿って走らせる検証を始めた。名古屋駅前と名古屋市昭和区のオープンイノベーション拠点を結ぶルートで、交通量の多い若宮大通も通行する。期間は2025年3月19日までで、毎日複数回往復する。
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