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キャリア採用の難度が上がり、9割が「社内から適任者を探す仕組みが必要」キャリアニュース

「ビズリーチ WorkTech研究所」が「採用や最適配置、異動に関する調査」の結果を発表した。キャリア採用の難度が「上がっている」と70.2%が回答し、73.8%の企業が「採用と異動の両方」で人材を補充していた。

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 ビズリーチが運営する「ビズリーチ WorkTech研究所」は2024年10月9日、「採用や最適配置、異動に関する調査」の結果を発表した。

 同調査は、ビズリーチや同社が提供する人事関連の業務効率化ツール「HRMOS」シリーズを利用する、従業員数500人以上の企業の経営層、人事担当者を対象とし、275件の有効回答を得た。

 初めに、昨年(2023年)と比較したキャリア採用の難度について尋ねたところ、「全体的に上がっていると感じる」が37.4%、「一部職種で上がっていると感じる」が32.8%となり、70.2%が採用難度が高まっていると感じていることが分かった。

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昨年と比較して、キャリア採用の難度に変化はあったか[クリックで拡大] 出所:ビズリーチ WorkTech研究所

 次に、「欠員や増員など新たに人材が必要になった際、どのような方法で人員を補っていますか」と尋ねた。その結果、73.8%が「採用と異動の両方」と回答した。ビジネスの変化に柔軟に対応するための人材登用をするには、難度が上がっているキャリア採用の強化と社内の人材活用、双方の重要性が増していると言えそうだ。

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欠員や増員など新たに人材が必要になった際、どのような方法で人員を補っているか[クリックで拡大] 出所:ビズリーチ WorkTech研究所

 続いて、社内人材活用の手段のうち、「社内公募制度の課題」について調査した。最も多かった回答は「社内公募の数、種類が少ない」(39.0%)、次が「社内公募をしても適任者からの応募がない」「社内公募するポジションの業務内容や必要なスキル、経験が分かりにくい」(同率36.9%)だった。

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社内公募制度の課題[クリックで拡大] 出所:ビズリーチ WorkTech研究所

 また、会社主導で実施する配置転換などの人事異動の課題については、「従業員の希望に合わない異動がモチベーション、エンゲージメントの低下を招く」(57.5%)が最も多かった。次いで「部署の求めているスキル、経験の従業員を探すことが難しい」(53.1%)、「従業員一人一人の適性、能力を把握することが難しい」(49.1%)となった。

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会社主導による配置転換などの人事異動の課題[クリックで拡大] 出所:ビズリーチ WorkTech研究所

93.4%が「社内から適任者を探す仕組みがあるとよい」と回答

 「社内から適任者を探す仕組みがあるとよいと思いますか」と尋ねたところ、「そう思う」が58.5%、「どちらかといえばそう思う」が34.9%となり、93.4%が「社内から適任者を探す仕組みがあるとよい」と考えていることが分かった。

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社内から適任者を探す仕組みがあるとよいと思うか[クリックで拡大] 出所:ビズリーチ WorkTech研究所

 社内から適任者を探す仕組みがあるとよいと思う理由の1位は「適材適所の配置により生産性の最大化がはかれる」(63.0%)、2位が「従業員のキャリア支援になる」(59.1%)、3位が「離職を防止できる」(39.7%)だった。社内の人材活用には、「適材適所の配置」と「従業員のキャリア支援」を可能にする仕組みが必要と考えられていることが分かる。

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社内から適任者を探す仕組みがあるとよいと思う理由[クリックで拡大] 出所:ビズリーチ WorkTech研究所

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