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「日本は現金/預金が多い」は本当か 企業と家計の金融資産を調べようイチから分かる! 楽しく学ぶ経済の話(11)(4/5 ページ)

勉強した方がトクなのは分かるけど、なんだか難しそうでつい敬遠してしまう「経済」の話。モノづくりに関わる人が知っておきたい経済の仕組みについて、小川さん、古川さんと一緒にやさしく、詳しく学んでいきましょう!

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家計の金融資産比較

それでは、家計の金融資産の水準について主要国で比較してみましょう。主要な現金/預金、株式(持分/投資信託受益証券)、保険/年金/定型保証の3つを並べてみます。


図10:家計/対家計民間非営利団体における1人当たりの現金/預金
図10:家計/対家計民間非営利団体における1人当たりの現金/預金[クリックして拡大]
図11:家計/対家計民間非営利団体における1人当たりの持ち分/投資信託受益証券
図11:家計/対家計民間非営利団体における1人当たりの持ち分/投資信託受益証券[クリックして拡大]
図12:家計/対家計民間非営利団体における1人当たりの保険/年金/定型保証
図12:家計/対家計民間非営利団体における1人当たりの保険/年金/定型保証[クリックして拡大]

えぇと……、日本だけ現金/預金がすごいことになっています……。


そうですね。バブル期に急激に増加し、ポストバブル期にさらに増えて1995年にはドル換算(為替レートは年平均で94.1円/ドル)で1人あたり5万ドルに達しています。当時、他国は1万ドル程度でしたので、約5倍という極端な水準だったわけです。


とんでもない水準に達していたわけですね! その後も緩やかながら増え続けています。他国が足並みをそろえながら緩やかに増えているのに対して、日本だけが独走状態ですね。最近の水準でも他国の2倍程度あります。


日本の家計は現金/預金を多く持っています。一方で株式を見ると、日本は少ない方になりますね。圧倒的なのは米国で、カナダも非常に高い水準にあります。

株式を中心として経済が動いている点が、米国、カナダの特徴と言えそうです。


保険/年金/定型保証を見ると、日本はフランスやドイツと同程度で中間的な水準です。英国は米国と同等の高い水準にあります。


各国の特徴が確認できて興味深いですね。次に、企業の負債についても注目してみましょう。


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