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2025年5月でサポート終了するROS1からROS2へのシステム移行支援サービスを提供:ロボット開発ニュース
パーソルクロステクノロジーは、ロボット開発プラットフォーム「ROS2」へのシステム移行支援サービスを提供する。サポート終了後も「ROS1」を使い続けると脆弱性が増す可能性があり、早期のシステム移行を推奨する。
パーソルクロステクノロジーは2024年7月9日、ロボット開発プラットフォーム「ROS2」へのシステム移行支援サービスについて発表した。Open Robotics主導での開発が続く「ROS」は、現時点で「ROS1」とROS2の2つのバージョンが存在する。
同社は、2025年5月でサポートが終了するROS1で制御しているロボットに対し、ROS2への早期のシステム移行を推奨している。サポート終了後もROS1を使い続けると、バグ修正やセキュリティパッチが提供されないことから、サイバー攻撃に対する脆弱(ぜいじゃく)性が増す可能性がある。また、未解決の問題や旧式のテクノロジーが技術的負債となり、システムの更新や改良が難しくなる可能性も指摘する。
同社は、ROS1とROS2を使用したロボット開発を支援してきた豊富な実績があり、ROS2が登場した2020年からは、ROS2への移行支援にも携わってきた。移行のメリット、デメリットなどのデータを蓄積しており、コード移植やコンサルティング、メンテナンスなど、多様化する顧客ニーズに対して柔軟な支援サービスを提供する。
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