ニュース
ニーズに応じたリモートI/Oシステムを構築できるバスカプラモジュール:FAニュース
IDECは、リモートI/Oシステムを構築できる、バスカプラモジュール「SX8R形」を発表した。48機種ある同社の豊富なI/Oモジュールと組み合わせて、顧客のニーズに応じたリモートI/Oシステムを提供する。
IDECは2024年5月9日、リモートI/Oシステムを構築できる、バスカプラモジュール「SX8R形」を発売した。標準価格は2万9800円(税別)で、グローバルで販売を開始する。
SX8R形は、同社のPLC(プログラマブルロジックコントローラー)のI/Oモジュール「FC6A形」と組み合わせて、リモートI/Oシステムを構築できる。FC6A形はラインアップが48機種と豊富で、PLCなどのホストコントローラーと産業用ネットワークを介して、顧客のニーズに応じたリモートI/Oシステムを提供する。
SX8R形は、EtherNet/IP、ModbusTCP、CC-Link IE Basicなどの主要な産業用ネットワークに対応しており、他社製のPLCや産業用コントローラーとも接続が可能。ネジ締めタイプとPush-inタイプの2機種から選べ、設置する際のベースが不要なモジュールタイプのため、設置スペースを削減できる。
産業用ネットワークを活用したリモートI/Oシステムでは、末端の機器を含む全ての情報を上位コントローラーに集約するニーズが高まっている。しかし、制御盤から離れた場所にある各種入出力機器への配線作業は煩雑で、配線ミスやノイズによる誤作動などが発生していた。同社のリモートI/Oシステムは、LANケーブルを使ったデータ通信により、煩雑な配線を軽減し、ノイズ対策にも貢献する。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
関連記事
- スマート工場化は次段階へ、AI活用の定着とアプリケーション拡大に期待
スマート工場化の動きは着実に広がっている。その中で2022年はAIを活用した「アプリケーションの拡大」をポイントにデータ活用のさまざまな形が広がる見込みだ。 - スマート工場は“分断”が課題、カギは「データ取得」を前提としたツールの充実
工場のスマート化への取り組みは2020年も広がりを見せているが、成果を生み出せているところはまだまだ少ない状況だ。その中で、先行企業と停滞企業の“分断”が進んでいる。新型コロナウイルス感染症(COVID−19)対応なども含めて2021年もスマート工場化への取り組みは加速する見込みだが、この“分断”を解消するような動きが広がる見込みだ。 - スマートファクトリー化がなぜこれほど難しいのか、その整理の第一歩
インダストリー4.0やスマートファクトリー化が注目されてから既に5年以上が経過しています。積極的な取り組みを進める製造業がさまざまな実績を残していっているのにかかわらず、取り組みの意欲がすっかり下がってしまった企業も多く存在し2極化が進んでいるように感じています。そこであらためてスマートファクトリーについての考え方を整理し、分かりやすく紹介する。 - 7.0インチプログラマブル表示器一体型PLC、制御機器の小型化ニーズに対応
IDECは、7.0インチプログラマブル表示器と一体型のPLC「FT2J 形」を発売した。奥行きを約3分の1に短縮するなど大幅な省スペース化により、近年高まる制御機器の小型化ニーズに応える。 - 従来より約35%短胴化し、照光機能付きも選べる非常停止用押ボタンスイッチ
IDECは、非常停止用押ボタンスイッチ「XA」「XW」シリーズを発表した。従来の一体型タイプと比べて約35%短胴化し、パネルの小型化ニーズに応える。また、ISO13850規格に対応する照光タイプを用意した。 - 安全機器をタブレットに搭載できるセーフティーコマンダのスターターキット
IDECは、安全機器をタブレットに簡単に搭載できる、セーフティーコマンダ「HT3P形」のスターターキット「HT3P-SK1形」を発売した。業務用タブレットとセットで提供し、タブレットの選定やソフト作成といった障壁を解消する。