生成AIとブロックチェーン技術で小型低速EVをデザイン、ヤマ発との共創で実現:デザインの力(1/2 ページ)
Final Aimはヤマハ発動機との共創を通じて開発した1人乗り電動マイクロトラクターのプロトタイプモデルを「東京オートサロン2024」で初披露した。ヤマハ発動機の「YAMAHA MOTOR PLATFORM CONCEPT」をベースとし、デザイン開発に生成AI、スマートコントラクト技術を活用している。
Final Aimは、ヤマハ発動機との共創を通じて開発した1人乗り電動マイクロトラクターのプロトタイプモデル「Concept 451」を、「TOKYO AUTO SALON 2024(東京オートサロン2024)」(会期:2024年1月12〜14日/会場:幕張メッセ)に出展したヤマハ発動機のブースで初披露した。
ヤマ発の「YAMAHA MOTOR PLATFORM CONCEPT」をベースに共創
Concept 451は、農地/中山間地での利用を想定した業務用パーソナルモビリティで、ヤマハ発動機が展開する小型低速EV(電気自動車)向け汎用(はんよう)プラットフォーム「YAMAHA MOTOR PLATFORM CONCEPT」をベースに開発されている。ユニークかつ大胆なデザインは、生成AI(人工知能)やスマートコントラクト(ブロックチェーン技術を活用した契約の一定条件での自動化)技術を活用した新たなデザイン検討プロセスによって導き出された。
「東京オートサロン2024」のヤマハ発動機のブースで初披露された1人乗り電動マイクロトラクターのプロトタイプモデル「Concept 451」。デザイン開発に生成AIとスマートコントラクト技術を活用している点がユニークだ[クリックで拡大]
YAMAHA MOTOR PLATFORM CONCEPTは、1〜2人乗りの低速パーソナルモビリティでの活用を想定した研究開発向けの汎用プラットフォームで、パワーユニットにはヤマハ発動機製の電動モーターを、バッテリーにはホンダの着脱式可搬バッテリー「Honda Mobile Power Pack e:」を採用する。同プラットフォームは目的や用途によって車体を複数連結したり、バッテリーを複数搭載したりすることが可能で、ヤマハ発動機では領域を問わない幅広い活用アイデアや共創/協業パートナーの探索を進めている。
共創パートナーと開発したプロトタイプモデル7台を東京オートサロンで展示
東京オートサロン2024のヤマハ発動機ブースでは「小さなEVを、社会を変える力に。」をテーマに、Concept 451を含む共創パートナーとともに開発した合計7台のプロトタイプモデルを展示していた。なお、ヤマハ発動機による東京オートサロンの出展は今回が初めてとなる。
以下、デザイン検討プロセスに生成AIとスマートコントラクト技術が用いられたConcept 451(共創パートナー:Final Aim)を除く、その他6台のプロトタイプモデルの写真を掲載する。
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