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「製造業」の立ち位置はどう変化した? データで読む先進国の産業構造転換イチから分かる! 楽しく学ぶ経済の話(2)(4/5 ページ)

勉強した方がトクなのは分かるけど、なんだか難しそうでつい敬遠してしまう「経済」の話。モノづくりに関わる人が知っておきたい経済の仕組みについて、小川さん、古川さんと一緒にやさしく、詳しく学んでいきましょう!

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シェアが低下し続ける国内製造業!

せっかくですので、長期での製造業の変化も見てみましょう。



図6:国内製造業の国内総生産/就業者数の推移[クリックして拡大] 出所:内閣府の国民経済計算から筆者作成

図7:国内製造業の国内総生産/就業者数のシェア[クリックして拡大] 出所:内閣府の国民経済計算から筆者作成

図8:就業者1人当たり国内総生産[クリックして拡大] 出所:内閣府の国民経済計算から筆者作成

一番上が製造業の国内総生産と就業者数の推移ですね。どちらも1990年代初頭がピークで、その後の国内総生産は横ばい傾向ながらやや減少、就業者数はどんどん減っています。


ええ、特に就業者数はピーク時から500万人ほど減少しています。ただし、近年はやや回復傾向にあるのが特徴です。


製造業の国内総生産/就業者シェアのグラフを見ると、製造業のシェアがどんどん減少している様子が分かりますね。1980年の時点では、国内総生産のシェアが30%近くあったとは驚きです! 近年では20%程度で維持されているようですね。


はい、下段の生産性のグラフを見ると、製造業は常に生産性の高い産業であり続けています。


でも、生産性が高い重要な産業である製造業の規模が、国内では縮小し続けているということですよね。近年はやや持ち直しているようにも見えますけど、このような状況は一般的なのでしょうか?


他国と共通する部分もありますが、日本特有の面もありそうですね。他の国との比較も眺めてみましょうか。


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