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電気ポットを活用した安否確認サービスにクラウドIoTプラットフォーム採用:組み込み採用事例
象印マホービンの電気ポットを利用した安否確認サービス「みまもりほっとライン」に、ソラコムのクラウドIoTプラットフォーム「SORACOM」が採用された。
ソラコムは2023年5月18日、象印マホービンの電気ポットを利用した安否確認サービス「みまもりほっとライン」に、同社のクラウドIoT(モノのインターネット)プラットフォーム「SORACOM」が採用されたと発表した。みまもりほっとラインの初期費用は5500円、サービス利用料は月額3300円(各税込)となる。
みまもりほっとラインは、日常的に使用する電気ポットに通信機能を搭載し、毎日の使用状況をメール通知するサービスだ。1日3回、ポットの使用状況が通知されるため、遠く離れて暮らす高齢者などを見守ることができる。
2001年3月のサービス開始から20年以上経ち、クラウド活用に伴ってサービスをリニューアル。新型「iポット」は、電気ポットとクラウド間をつなぐ通信に「SORACOM IoT SIM」を採用した。
ソラコムは、SORACOM IoT SIMの提供を通じて、データの暗号化をはじめ、データの通信量やデバイスの負荷軽減をサポート。これにより象印マホービンは、デバイスの開発期間や工数、運用時の管理コストを削減できたという。象印マホービンでは今後、より便利なサービスを提供するなど、機能拡充を図るとしている。
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