新たな教材となる「Tang Nano 9K」を使ってLEDマトリクスを制御する:オリジナルCPUでバイナリコード入門(4)(2/3 ページ)
オリジナル4ビットCPUを用いてバイナリコードを学ぶ本連載。第4回は、バイナリコーディングを学ぶための新たな教材となる「Tang Nano 9K」とVerilog-HDLコードを使ってLEDマトリクスを制御する。
「Tang Nano 9K」にソケットをはんだ付けする
図1はLEDドットマトリクスである1088ASのピン配列で、デバイス内部でドットにピンからの線がどうつながっているかを示しています。今回詳細は説明しませんが、1088asはとても有名なデバイスなのでインターネット上でデーターシートや作例を見つけて確認してください。
1088ASのピン配列で重要なのは、デバイスの両端にそれぞれ8本、合計16本のピンが出ていることです。これらを接続するため、Tang Nano 9Kにソケットをはんだ付けします。
図2はTang Nano 9Kのピン配列を示したものです。まず、左側ピンの30〜51番での8本に1088ASのソケットをはんだ付けします。次は、右側ピンの77〜70番の8本にソケットをはんだ付けします。
図3はTang Nano 9Kにソケットをはんだ付けした状態です。
そして図4は、そのソケットに1088ASを装着した状態になります。
「Tang Nano 9K」と「1088AS」のピン番号の対応
表1は、1088ASのピン番号、Tang Nano 9Kのピン番号、LEDのドット位置の関係を表したものとなります。表1の左列は1088ASのピン番号になります。片側が8ピン、もう片側に8ピンあり、9番ピンが8番ピンの対面に来て、そこから逆方向にピン番号が振られます。
表1の中央列は、1088ASのソケットを装着したTang Nano 9Kのピン番号、そして右列はLEDのドット位置を表します。1088ASのピン配列を示した図1では、横方向をCOL、縦方向をROWとしており、ROWにはLEDのカソード、COLにはLEDのアノードが接続されています。例えば、COL 1/ROW 1は図1における左上の角のLEDドットを指します。ROWがカソードでLEDがアノードですから、Tang Nano 9Kのピンとの対応でいくと、70番のピンをGNDに落として74番のピンにプラス電圧を印加すれば、COL 1/ROW 1のLEDが点灯します。
1088ASのピン番号 | Tang Nanoのピン番号 | 1088ASのLEDのドット位置 | |
---|---|---|---|
1 | 30 | ROW 5 | |
2 | 33 | ROW 7 | |
3 | 34 | COL 2 | |
4 | 40 | COL 3 | |
5 | 35 | ROW 8 | |
6 | 41 | COL 5 | |
7 | 42 | ROW 6 | |
8 | 51 | ROW 3 | |
9 | 70 | ROW 1 | |
10 | 71 | COL 4 | |
11 | 72 | COL 6 | |
12 | 73 | ROW 4 | |
13 | 74 | COL 1 | |
14 | 75 | ROW 2 | |
15 | 78 | COL 7 | |
16 | 77 | COL 8 | |
表1 1088ASのピン番号、Tang Nano 9Kのピン番号、LEDのドット位置の関係 |
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