電源の低周波ノイズ抑制の効果をスピーカーで確認、ADIの「Silent Switcher 3」:組み込み開発ニュース(1/2 ページ)
アナログ・デバイセズ(ADI)は、電源ノイズの低減や高効率を特徴とするスイッチングレギュレーター「Silent Switcher」の最新製品となる「Silent Switcher 3」について説明した。
アナログ・デバイセズ(ADI)は2023年3月7日、東京都内で会見を開き、電源ノイズの低減や高効率を特徴とするスイッチングレギュレーター「Silent Switcher」の最新製品となる「Silent Switcher 3」について説明した。
Silent Switcher 3は、従来のSilent Switcherと比べて10Hz〜100kHzの低周波ノイズを大幅に抑えるとともに、5μs以下という高速の過渡応答を実現したことが最大の特徴となる。会見では、可聴域である低周波ノイズをどれだけ抑えられているかを示すために、Silent Switcher 3と従来のSilent Switcher、スイッチングレギュレーターの低周波ノイズを抑制するために追加されることの多いLDO(リニアレギュレーター)を用いて出力電圧のノイズをスピーカーで直接聞かせるデモを実施したので、まずはそれをお聞きいただこう。
今回のデモ構成における出力電圧ノイズは、「Silent Switcher 3」が約100mV、LDOである「LT3081」が約200mV、従来の「Silent Switcher」が約500mVだという。
アナログ・デバイセズ インダストリアルビジネスグループ パワー シニアマネージャーの藤田太朗氏は「スイッチング電源とLDOという一般的な構成をSilent Switcher 3に置き換えることで省サイズ化が図れる。その上で、これまで高い評価を得てきたSilent Switcherの基本的な特徴も継承している」と語る。
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