コンピュータと直接接続で容易に測定、USB出力密閉構造小型ロードセル:FAニュース
エー・アンド・デイは、USB出力密閉構造小型ロードセル「CMX-USB」シリーズ6モデルを発売した。校正済みのため、アンプやインジケーターを用意する必要がなく、USBケーブルでコンピュータに直接接続して、簡単に測定できる。
エー・アンド・デイは2023年1月11日、USB出力密閉構造小型ロードセル「CMX-USB」シリーズ6モデルを発売した。価格は全モデル12万円(税別)となっている。
CMX-USBシリーズは、力測定用圧縮型デジタルロードセルで、荷重分布測定、圧力およびプレス加圧変化測定、実験や評価での簡易的な力測定に適している。校正済みのため、アンプやインジケーターを必要とせず、USBケーブルでコンピュータに直接接続して簡単に測定できる。ロードセル本体は、密閉構造のオールステンレス製だ。
測定用ソフトウェア「WinCT-DLC」を使用することで、測定データを簡単にコンピュータで確認できる。測定結果は、CSVまたはExcelデータに変換可能だ。WinCT-DLCは、同社Webサイトから無償でダウンロードできる。
各モデルの定格容量、たわみ量、固有振動数(ロードセルのみ)は「CMX-50L-USB」が500N(50.99kg)、0.06mm、5.5kHz、「CMX-100L-USB」が1kN(102.0kg)、0.03mm、8.1kHz、「CMX-200L-USB」が2kN(203.9kg)、0.03mm、11.5kHz、「CMX-500L-USB」が5kN(509.9kg)、0.03mm、18.5kHz、「CMX-1-USB」が10kN(1.020t)、0.04mm、22.5kHz、「CMX-2-USB」が20kN(2.039t)、0.03mm、20.0kHzとなっている。
ベッドなどの荷重分布測定、プレス機の圧力測定、自転車チェーンの圧力測定、ばね圧縮力測定、高周波溶着機の押圧測定、ロボット関節への力測定などでの利用に適する。
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