GitHub利用者数9400万人に、ドムケCEO「今後の成長に向けたスタートにすぎない」:組み込み開発ニュース(1/2 ページ)
GitHubが同社 CEOのトーマス・ドムケ氏の来日に合わせて会見を開き事業方針などについて説明。GitHubのユーザー数は2022年時点で9400万人となり、リカーリングによる年間の収益も10億米ドルに達したという。ドムケ氏は「この9400万人、10億米ドルという数字は今後の成長に向けたスタートにすぎない」と語った。
GitHubは2022年12月6日、同社 CEOのトーマス・ドムケ(Thomas Dohmke)氏の来日に合わせて会見を開き事業方針などについて説明した。ソフトウェア開発者のコラボレーションプラットフォームである「GitHub」は、2022年時点でユーザー数が9400万人となり、リカーリングによる年間の収益も10億米ドルに達したという。ドムケ氏は「この9400万人、10億米ドルという数字は今後の成長に向けたスタートにすぎない」と語る。
同社の年次調査レポート「State of the Octoverse」によれば、GitHubのユーザー数は2022年時点で前年比2050万人増の9400万人となった。このうち日本のユーザー数は200万人で、前年から約41万人増加したという。増加率でみると、グローバルが27.9%に対し日本は25.8%増でほぼ同じになっている。
GitHubのCEOに就任する以前、今から10年前以来2度目の来日となるドムケ氏は「2013年のGitHubのユーザー数は280万人だったが現在は9400万人まで成長し、世界最大のプラットフォームとなった。日本のユーザー数も200万人となり、凸版印刷や日立、メルカリ、コニカミノルタなどの企業で活用してもらっている」と説明する。
GitHubの急成長の背景にあるのが、直近の5年間で進めてきた機能の拡張である。「5年前はコラボレーティブなコーディングのためのオープンソースハブにすぎなかったが、現在はプロジェクトプランニング、イシュートラッキング、AI(人工知能)ペアプログラミングなどさまざまな機能が統合されている」(ドムケ氏)。さらに、2020年以降のコロナ禍によって、世界はソフトウェアへの依存度を高めており、世界のどこでも開発者が不足する状態が続いている。この課題を解決するためには「新たなエクスペリエンスが必要だ。より高い生産性と幸福感が求められる」(同氏)とした。
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