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デジファブ技術を活用した新事業で、快適なオフィスづくりを支援:メカ設計ニュース
コクヨは、デジタルファブリケーション技術を活用した新事業を開始した。また、同技術を活用してオフィスの家具や内装のオーダーメイドに対応するスタジオ「(0,0,0)studio genten」を開設した。
コクヨは2022年10月26日、デジタルデータを基に創造物を製作するデジタルファブリケーション(デジファブ)技術を活用した新事業を開始すると発表した。また、同年11月1日に、同社東京品川オフィスTHE CAMPUS内にスタジオ「(0,0,0)studio genten」を新設した。
新事業では、主に木を使ったオリジナルの内装空間やアート、家具を提案するサービスを開始する。新スタジオにはVUILDが取り扱うデジタル木材加工機「ShopBot」を導入し、デジファブ技術を活用してオフィスの家具や内装のオーダーメイドに対応する。ShopBotは、3D CADで設計したデータから直接製作できるため、試作を繰り返しながら理想の内装や造作を作れる。
オフィス製品だけでなく、在宅ワーク用の家具など、今後は一般ユーザー向けのサービスも展開する予定だ。
コクヨは2022年7月に、デジファブ技術に関するノウハウや加工製作プラットフォームを有するVUILDと資本業務提携をした。これにより、コクヨはオフィス空間提案やモノづくり技術を進化させ、新たなソリューションの提供や家具のビジネスモデルの構築を目指す。
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