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自動化の”その先”へ、シチズンがJIMTOFでワークフロー改革提案JIMTOF2022(2/3 ページ)

シチズンマシナリーは「第31回日本国際工作機械見本市(JIMTOF2022」(11月8〜13日、東京ビッグサイト)への出展コンセプト説明会を軽井沢本社(長野県北佐久郡)で開催し、出展予定の新製品、技術などを紹介した。

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新たなLFV技術や自動化、環境対応なども展示

 さまざまな要素、周辺装置も新たに披露する。機内計測、自動補正機能は機械の中でタッチプロープを使った自動ワーク実測を行い、寸法の変化に対して自動で補正し、不良製作を食い止める。計測、補正したデータは保存が可能だ。


タッチプロープ(赤丸)を使って自動ワーク実測、補正で不良を防止[クリックして拡大]

 チャック力自動調整機能、チャック力表示機能は熟練者が調整したチャック力をワンタッチでどの機械でも再現し、作業者の違いによるばらつきをなくす。

 CIToolingSustemは2面拘束による高剛性なポリゴン形状シャンクを利用して、ワンタッチでのツールヘッド着脱で取付精度の再現性を保証する。加工機内で使用する切削ツール用のホルダーがワンタッチで交換できる。専用のツールプリセッターも準備、外段取りがしやすい環境を整える。

 サイクロンフィルターは切削液中の微細スラッジを回収して切削液の長寿命化を図る他、高圧クーラント装置のフィルター清掃回数を低減する。また、チップコンベヤーを拡充し、ワークの材質、切削方法にとらわれない切りくずの回収をできるようにした。

 自動化、省力化のニーズに応える各種のソリューションも盛りだくさんだ。「L20XIIB5 自動化・省力化モデル」としても紹介されるFAフレンドリー オンカートタイプは、ロボットや制御装置が台車の上に載っており移動、設置が容易な他、他社製品を含めた幅広い製品とドッキングできる。FAフレンドリー ガントリータイプでは、直行3軸型ロボットを搭載してワークの洗浄や計測、整列までを一連動作に集約する。


取り出しから検査、整列まで台車上で行うFAフレンドリー オンカートタイプ[クリックして拡大]

FAフレンドリー オンカートタイプに複数の測定器を搭載した計測セルをドッキング[クリックして拡大]

 ネットワークを活用した新たなソリューションも提案する。リモートワンサイクル停止機能は、遠隔地から複数台の機械を一斉に停止させることができる。急に雷雲が発生して停電の恐れが生じた場合も、従来のように1台1台止めるのではなく同時に停止が可能だ。ブースでは、軽井沢本社で稼働中の機械を会場から停止させるデモンストレーションを実施する予定だ。

 リモート保守サポートシステムは、スマートフォンやタブレット端末からシチズンコールセンターのTV会議につなぐことで、機械の状態をカメラ画像で共有、より的確に機械の診断をできるようした。PC版工具寿命機能は、機械と接続したPCで複数の機械の工具寿命を一括管理できる。工具寿命を事前に知らせる予報機能により、適切な工具交換をサポートする。

 LFV+エアロゾル加工は微小粒子化した切削液ミストをLFVと組み合わせることで切りくずの付着や絡みをなくし、刃先の発熱を抑えて切削液使用量を大幅に削減する。

 その他、エアブローやエアパージにおけるエアー消費量を削減する機能や、主軸や送り軸のモーターに加えて油冷却装置など補器装置も機械の運転状態に応じて切る機能、周辺装置の消費電力や機械のCO2排出量を表示する機能など、環境対応もめじろ押しだ。

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