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AIで産業用モーター設計作業を効率化、3時間で熟練者と同等レベルの設計:製造現場向けAI技術
三菱電機は、東芝三菱電機産業システムと共同で、AIを用いた産業用モーター設計支援システムを開発した。最適な設計仕様の候補をAIが短時間で提示するため、経験の浅い設計者でも、約3時間で熟練者と同等レベルの設計ができる。
三菱電機は2022年9月21日、東芝三菱電機産業システム(TMEIC)と共同で、AI(人工知能)を用いた産業用モーター設計支援システムを開発したと発表した。2023年度にTMEICへ導入し、設計時間の短縮を目指す。
開発した設計支援システムは、三菱電機のAI技術「Maisart(マイサート)」により、産業用モーターの最適な設計仕様の候補を短時間で提示する。経験の浅い設計者でも、約3時間で熟練者と同等レベルの設計が可能で、業務の負荷軽減や製造リードタイムの短縮に貢献する。
設計者が希望性能をAIに入力すると、希望性能を発揮できる過去の設計仕様とその性能をAIが提示する。提示された性能を基に、希望性能を微調整して再入力することで、希望性能に近い過去の設計仕様が得られる。さらに、過去の設計仕様に基づいて、AIが新たに最適な設計仕様候補を提示するため、設計手順の容易化と標準化が可能になる。
TMEICの設計者が過去の設計仕様に同システムを適用したところ、従来は熟練設計者で1日、初心者では3日かかっていた設計作業を、約3時間に短縮できた。同システムを発展させることで、初心者への技能伝達を効率化できるほか、設計性能の向上も期待できる。
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