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テストでバグ発見!(8)状態遷移モデルで扇風機シミュレーターのバグを摘出せよ【解答編】山浦恒央の“くみこみ”な話(150)(3/4 ページ)

提示された仕様とプログラム(バグを含む)から、自身の手でテストケースを設計し、バグを実際に見つけ、バグレポートまでを作成する実践的なシリーズ「テストでバグ発見!」。今回は、扇風機シミュレーターをテーマとする問題の解答編。状態遷移モデルをベースにしたデバッグに取り組もう。

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4.2 テスト項目作成例

 前ページで説明した4.1.1〜4.1.3を総合すると、下記に示すテスト項目となります(表2)。

No. テスト項目 良否
1 アイドル→弱速→減速→アイドル
2 アイドル→弱速→中速→減速→アイドル
3 アイドル→弱速→中速→強速→減速→アイドル
4 アイドルモードからいきなりモード変更し、モータが動作しないこと
5 アイドル→弱速→中速→強速→減速→アイドル→弱速→中速→強速→減速→アイドル
6 アイドル→弱速→中速→強速→弱速→中速→強速→減速→アイドル
7 減速モード時に電源ON/OFFを押下しても無視すること
8 減速モード時にモード変更ボタンを押下しても無視すること
表2 テスト項目作成例

 今回の問題は時系列のデータで、0と1の羅列となっているため、本文では自然言語で表したテスト項目として示します。作成例の詳細は、以下のリンクから「test_sample.xlsx」をダウンロードしてください(表2のNo.とExcelのシート名が対応しています)。なお、Excelファイルの各シートの2行目からコピーしてinput.csvに貼り付ければOKです。

⇒test_sample.xlsxのダウンロードはこちらから

4.3 筆者が意図したバグ

 4.2に示したテスト項目を実行すると、以下のようなバグを検出できます。

バグレポートその1
バグレポートその1[クリックで拡大]
バグレポートその2
バグレポートその2[クリックで拡大]
バグレポートその3
バグレポートその3[クリックで拡大]

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