連載
テストでバグ発見!(6)電卓プログラムに潜むバグ【解答編】:山浦恒央の“くみこみ”な話(148)(2/4 ページ)
提示された仕様とプログラム(バグを含む)から、自身の手でテストケースを設計し、バグを実際に見つけ、バグレポートまでを作成する実践的なシリーズ「テストでバグ発見!」。今回は、前回出題した電卓プログラム問題の解答編だ。演習問題としては大規模だが、正面からじっくり向き合い、適切にテスト設計すればバグを検出できるはず!
※本記事はアフィリエイトプログラムによる収益を得ています
2.2 意図したバグ
筆者が意図したバグをバグレポートにまとめました。各レポートの「筆者のコメント」の欄に解説を入れています。
2.3 気付き
さまざまな気付きがあるでしょうが、筆者が意図した気付きは「表記法」です。
この問題では、「剰余は%ですが本来はMOD」「除算は/ではなく÷」となっており、一般的なユーザーから見ると、混乱を与える可能性があるでしょう。また、プログラミングにおける剰余計算の負の「%」の計算は、処理系依存となるため注意が必要です。
2.4 テスト項目
テスト項目の作成例を以下に示します。
2.4.1 プログラムの起動・終了のテスト
プログラムの起動・終了に関するテスト項目を表1に示します。
No | テスト項目 | 入力値 | 期待値/出力結果 | 良 否 |
---|---|---|---|---|
1 | プログラムを起動し、GUIを表示する | プログラム起動 | ・プログラム起動 ・GUIを表示 ・「=」ボタン無効 |
良 |
2 | 「×」を選択すると、プログラムを終了する | 「×」ボタンを選択する | プログラム終了 | 良 |
3 | 「ー」を選択すると、ウィンドウが最小化する | 「−」を選択する | ウィンドウが最小化 | 良 |
表1 プログラムの起動・終了に関するテスト項目 |
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.