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「世界初」だらけの42インチ電子ペーパーデバイス、リコーが現場向けに発売組み込み開発ニュース(1/2 ページ)

リコーは、建設現場や、工場・プラント、病院などにおける情報共有のデジタル化を推進する42インチの電子ペーパーデバイス「RICOH eWhiteboard 4200」を発売する。同サイズの電子ペーパーデバイスとして、世界最薄となる厚さ14.5mm、最軽量となる5.9kgを実現しており、屋外利用を可能にするIP65の防塵(じん)と防水も世界初だという。

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 リコーは2021年7月16日、東京都内で会見を開き、建設現場や工場・プラント、病院などにおける情報共有のデジタル化を推進する42インチの電子ペーパーデバイス「RICOH eWhiteboard 4200(以下、eWhiteboard 4200)」を同月27日に発売すると発表した。同サイズの電子ペーパーデバイスとして、世界最薄となる厚さ14.5mm、最軽量となる5.9kgを実現しており、屋外利用を可能にするIP65の防塵(じん)と防水も世界初だという。価格はオープンだが、市場想定価格は42万4000円(税別)。クラウドストレージとの連携や、遠隔地にある同デバイス間での連携などが可能になるクラウドサービス「RICOH eWhiteboard Add-on Service」を月額1万円(税別)で提供する。発売当初は、販売子会社のリコージャパンを中心に国内で展開し、建設現場や製造業の図面確認の他、医療や消防、交通インフラなど迅速性・正確性が求められるような現場向けに提案する方針。販売目標台数は5年間で5200台。

「eWhiteboard 4200」に「RICOH」の文字を手書きしてデジタル認識させた後、文字の拡大、移動、回転、消去などの操作を行う様子。電子ペーパーの課題として指摘される表示の遅延はそれほど大きくはない(クリックで再生)

 リコージャパン ICT事業本部 エッジソリューション企画センター コミュニケーション事業企画室 VC商品グループ リーダーの長谷部毅氏は「現在リコーは『コト売り力を活かし、デジタルサービス・プロバイダーになる』という方針を掲げており、業務をやる“人”、“紙”のドキュメント、データをやりとりする“情報”、それぞれの出入り口で価値を提供するための取り組みを進めている」と語る。具体的には「RICOH Digital Processing Service」という名称で展開しており、複合機をはじめとするエッジデバイスと、顧客業務フローのデジタル化で利用するツール群をまとめた「EDWプラットフォーム」から構成されている。

「eWhiteboard 4200」とリコージャパンの長谷部毅氏
「eWhiteboard 4200」とリコージャパンの長谷部毅氏(クリックで拡大)

 今回発表したeWhiteboard 4200は、競合他社との差別化を果たす独自のエッジデバイスに位置付けられる。また、クラウドを用いたデータ連携という観点でEDWプラットフォームも活用されている。

42インチサイズの電子デバイスでありながら簡単に持ち運べる

 eWhiteboard 4200の特徴は大まかに分けて3つある。1つ目は、A1判の紙よりも少し大き目となる42インチサイズの電子デバイスでありながら簡単に持ち運べることだ。外形寸法は高さ666.6×幅891.3×厚さ14.5mm、重量は5.9kgで、専用キャリーケースを使えばさらに持ち運びが容易になる。また、突起なしのフラットなデザインなので、平置きだけでなく、壁掛け、イーゼルなどへの立て掛けなどさまざまな置き方での利用が可能だ。

42インチサイズ厚さ14.5mm A1判の紙よりも少し大き目となる42インチサイズながら(左)、厚さ14.5mm(右)とすることで持ち運びが容易に(クリックで拡大)
壁掛けイーゼルへの立て掛け 壁掛け(左)、イーゼルへの立て掛け(右)などさまざまな置き方で利用できる(クリックで拡大) 出典:リコー

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