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FreeCADでサーフェスモデリングに挑戦! 自由曲面を入れた形状を作ろう無償3D CAD「FreeCAD」を使ってみよう(8)(2/5 ページ)

オープンソースの3D CAD「FreeCAD」をご存じだろうか。無償でありながら、3Dモデリング、メッシュデザイン、製図(ドラフト)、有限要素法解析(FEM)、レイトレーシング、ロボティクス機能など、標準機能がとにかく充実している。本連載では「FreeCAD 0.18」を用いて各機能の実際の操作や使用感を紹介していく。連載第8回では、サーフェスモデリング用ワークベンチ「Surface」を使用して、自由曲面を取り入れたモデリングに挑戦する。

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Bスプラインを描く

 しかし、これでは線の長さを変更して大きさを変えるくらいの修正しかできないので面白くない。そこで、先ほどは「直線」にしたが、今度は「Bスプライン」を描いてみることにする。再度、Sketcherワークベンチに戻って「スケッチ上にB-スプラインを作成」アイコンを選択(図9)。以前にも説明したが、要するに曲線を描く機能だ。

「スケッチ上にB-スプラインを作成」のアイコン
図9 「スケッチ上にB-スプラインを作成」のアイコン

 曲線をくねらせるためのポイントを1つ1つクリックすると、カクカクとした線が描画される(図10)。

線がカクカクとしているので、曲線を描いているのか心配になる……
図10 線がカクカクとしているので、曲線を描いているのか心配になる…… [クリックで拡大]

 マウスの右クリックでポイントの指示を終わらせると曲線に変わる(図11)。

指示を終了すると、きちんと曲線が表示される
図11 指示を終了すると、きちんと曲線が表示される [クリックで拡大]

 青色の○で囲われた赤色の点を選択してドラッグすると、線の曲率を変えられる(図12)。線を直接選ぶわけではないのでご注意を……。

曲率を変えてみる
図12 曲率を変えてみる [クリックで拡大]

 ここで線の作図をいったん終了する。今度は、XZ面を使って別のBスプラインを描く。XZ面からのぞくと、先ほど描いた曲線はただの直線に見える(図13)。当たり前だが、曲線を真上から見ているためだ。

先ほど描いた曲線を真上から見ている
図13 先ほど描いた曲線を真上から見ている

 先ほどの要領で、原点付近から上方向へ曲線を描く(図14)。

2本目の曲線を描く
図14 2本目の曲線を描く [クリックで拡大]

 ここまで作業した2本の曲線は図15のようになる。この線を使って、サーフェスを張っていく。

サーフェスの基になる線が描けた
図15 サーフェスの基になる線が描けた [クリックで拡大]

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