「猫さんスマホスタンド」を完成させる!! モデリング、そしてレーザー加工:ステイホームでDIYを極める! 玄人志向なモノづくり(5)(5/6 ページ)
ステイホームで注目を集める「DIY」をテーマに、設計から製作までのプロセスを、実際の製造業におけるモノづくりの視点を交えながら解説することで、DIY素人の皆さんに“玄人のエッセンス”を伝授する。最終回となる第5回では「スマホスタンド」のモデリングから実際の加工、仕上げまでを一気に紹介する!
レーザー加工して一気に仕上げていく!
レーザー加工機側の専用ソフトで先ほど作成したDXFファイルを読み込み、加工データを作って、材料を切っていきます。木の板をレーザーで焼いて加工するため、切断面は焦げて黒っぽくなります。切削加工などでは出せないこの焦げ具合が何ともいえず、良い雰囲気を醸し出します。
加工が完了したら、部品と図面を照らし合わせて、ノギスや直尺を使って寸法確認を行います。その後、部品がはまる部分の切断面にヤスリをかけながら、それぞれの部品のはまり具合を確かめます。少し押し込む程度でうまくはまるはずですが、もしも緩い場合は、組み立て後に裏側をグルーガンなどで補強するとよいでしょう。
目玉を作る
メインの部品がそろったところで、次は目玉を作ります。ポンチ絵には「木かゴムの黒い別パーツを作って押し込む」と書きましたが、要するに黒くて手で押し込めれば、どのような材料でもよいということです。
そこで今回は、ホームセンターなどで入手可能なウレタンフォーム製のクッションを目玉の材料にしたいと思います。
柔らかくて厚みがあるものを、ハサミで小さく丸く、正確に切り抜くのは至難の業です。ここでは「打ち抜きポンチ」という道具を使って、“一撃で”このクッションを打ち抜くことにします。使い方は「センターポンチ」と同じで、材料の上から刃を当てて、ハンマーでたたくだけです。打ち抜きポンチにはいくつかサイズがあり、500〜1200円程度で売られています。
この四角いクッションの厚さがおよそ3mmだったので、これを2枚貼り合わせて6mmの厚さにして、「Φ8」の打ち抜きポンチで打ち抜きました。仕上がりは、まずまずといったところでしょうか。これを猫の目に押し込みます。
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