ブリヂストンの研究開発拠点はここから始まる、技術ショールーム「BIG」レポート:研究開発の最前線(3/4 ページ)
ブリヂストンは2020年11月21日から、リニューアルした技術ショールーム「Bridgestone Innovation Gallery(BIG)」の一般公開を開始する。同社は東京都小平市の拠点を再開発し、新たなイノベーション拠点となる「Bridgestone Innovation Park」を開設する方針を発表しているが、BIGの一般公開はその皮切りとなるものだ。
「WHAT WE OFFER」
1階にある「WHO WE ARE」から階段を上って2階に向かうと「WHAT WE OFFER」の展示エリアに移る。その前の階段ホールの壁面には、米国の「インディ500」で佐藤琢磨選手が2017年8月に優勝した車両が展示されている。また、使用されたブリヂストンタイヤも展示されており、佐藤選手の直筆サインが入っている。
「WHAT WE OFFER」は、このインディ500関連の展示に代表されるように、ブリヂストンが今何を社会や顧客に提供しているのかを示す展示エリアになる。展示エリアに入ってまず目に入るのは、中央スペースに並べられている大から小までのさまざまなタイヤだ。これらは全てブリヂストンが量産供給しているタイヤであり、乗用車だけでなく、商用車や航空機、建設機械、農業機械などさまざまな用途で用いられている。同社はタイヤメーカーのトップ企業として知られているが、これらさまざまな産業にタイヤを供給していることが企業としての強みにもなっている。
この中央スペースの入り口から見て左側には、素材としてのゴムに関する技術展示や体験展示、さまざまな路面に対応するための技術や製品に関する展示がある。左側では、ラジアルタイヤの構造や、タイヤの製造プロセス、リトレッド技術などを紹介している。そして、ブリヂストンが現在注力している、タイヤを商品の売り切りではなくサービスとして提供していくためのビジネスプラットフォーム「Bridgestone T&DPaaS」については、プロジェクションマッピングを用いた大掛かりな展示となっている。
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