ニュース
新型コロナウイルスはネコの間でも感染することが判明:医療技術ニュース
東京大学、ウィスコンシン大学、国立国際医療研究センター、国立感染症研究所は、新型コロナウイルスがネコの呼吸器でよく増え、ネコの間で容易に感染伝播することを明らかにした。
東京大学は2020年5月14日、新型コロナウイルス感染症(COVID-19)がネコの間で容易に感染伝播することを明らかにしたと発表した。同大学医科学研究所 教授の河岡義裕氏らと、ウィスコンシン大学、国立国際医療研究センター、国立感染症研究所の共同研究の成果だ。
→特設サイト「新型コロナウイルス 製造業が直面する未曾有の試練」
研究チームは、新型コロナウイルスを鼻腔内に接種して感染したネコと、そのネコと同居するネコにウイルスが伝播するのかを調べた。その結果、3ペア中3ペアともウイルスの伝播が確認され、ネコ間で容易に接触感染することが分かった。
ウイルスはネコの呼吸器でよく増えていたが、感染したネコは明らかな症状は示さなかった。
研究チームは、ネコを感染から守るためにも、室内での飼育を強調している。なお、これまでにネコから人間への新型コロナウイルスの感染は報告されていない。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
関連記事
- 新型コロナ対応で重要なオンライン診療と接触追跡技術、海外と日本の違いは
前回紹介した、新型コロナウイルス感染症(COVID-19)対応下の米国の遠隔医療サービスやモバイルヘルスの動向に続けて、今回は、日本の遠隔医療サービスやモバイルヘルスの技術が米国などと比較してどのような状況にあるかを見ていこう。 - 新型コロナウイルスに苦しむ米国、遠隔医療にどう取り組んでいるのか
新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の感染拡大に苦しむ米国。これまで法制度や仕組みの整備を進めてきた遠隔医療を促進するため、さまざまな施策を急速に展開している。併せて必要となるIT管理リスクへの対応も進めている。 - デジタルでリアルな課題の解決を目指す欧州の新型コロナウイルス対応策
新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の感染拡大に苦しんでいる欧州だが、その一方でデジタルを活用した対応策も出始めている。 - 米国は新型コロナウイルスに「バイオディフェンス」で対応、イノベーション創出も
2020年に入ってから、中国湖北省の武漢市から拡大した新型コロナウイルス感染症「COVID-19」の影響が世界的な注目を集めている。今後の感染拡大がささやかれる米国だが、この新型コロナウイルス感染症にどのように対応しようとしているのだろうか。 - 新型コロナウイルスに立ち向かう中国デジタル大手、今も生きる経済危機の経験
2020年に入ってから、中国湖北省の武漢市から拡大した新型コロナウイルス感染症「COVID-19」の影響が世界的な注目を集めている。このような緊急時にITは何ができるのだろうか。中国の大手デジタルプラットフォーマーであるBATH(Baidu、Alibaba、Tencent、Huawei)を中心に取り組みを紹介する。