コロナ対策の「テレワーク」を製造業従事者はどう見るべきか?:宮田健の「セキュリティの道も一歩から」(47)(1/2 ページ)
「モノづくりに携わる人」だからこそ、もう無関心ではいられない情報セキュリティ対策の話。でも堅苦しい内容はちょっと苦手……という方に向けて、今日から使えるセキュリティ雑学・ネタをお届け! 今回は、世界的に「COVID-19」(新型コロナウイルス感染症)の影響が発生する中、製造業従事者の観点からテレワークを考えてみます。
日本においてのみならず、世界各国に「COVID-19」(新型コロナウイルス感染症)の影響が発生しています。海外に駐在する方や、取引先へ海外出張するような方にとっては直接的な影響が、そして多くの企業のサプライチェーンへの影響も無視できなくなりました。製造業においてもBCP(事業継続計画)としてのテレワーク策定が、本当の意味で“使えるもの”であったのかが問われる事態となりました。
ここではまず、一般的なテレワークに関する注意点から考えていきましょう。
「IT」視点でのテレワーク
多くの企業にとって、PCとネットワークはもはや当たり前の存在であり、これがなければ業務が回らない状態にあります。普段からITを駆使していることは、こんな時期だからこそ誇っていいことだと思っています。
便利なものには、その便利さの裏をかくような攻撃を仕掛けるものの存在がついて回ります。ITにおいてはサイバー攻撃がそれに当たるでしょう。普段から気を付けているであろう情報セキュリティにおいて、「テレワーク」特有の注意点もあります。普段であれば企業の中と外を分ける防御壁ともいうべき仕組みが、企業の外、例えば「自宅」「カフェ」「新幹線の車内」などには存在しません。さらに、もっと注意すべきはオフィス内とは異なり、回りに全く知らない人がたくさんいるということです。そのため、テレワークにおいてはITとはちょっと違う部分――例えば「会話」や「視線」に気を付けるべきです。
セキュリティベンダーのラックは、テレワークにおいての7つの注意点をまとめています。まずは、これが自分に当てはまっていないかを確認しておきましょう。
テレワーク時のセキュリティ7つの落とし穴
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