“モノづくりの民主化”を象徴する、発展し続ける3Dデータを取り巻く世界:日本におけるファブラボのこれまでとこれから(4)(2/4 ページ)
日本で3番目となる「ファブラボ渋谷」の立ち上げを経験し、現在「ファブラボ神田錦町」の運営を行っている立場から、日本におけるファブラボの在り方、未来の理想形(これからのモノづくり)について、「これまでの歩み」「現在」を踏まえつつ、その方向性を考察する。今回は、作り手が使用する“ソフトウェアサービス”にフォーカスし、3Dデータを取り巻く環境を掘り下げる。
Rhinoceros 3D
「Rhinoceros」は、複雑な曲面形状のモデリングが得意な3D CADです。工業製品の外装や、ジュエリーの設計などに使われています。
SketchUp(無償版あり)
「SketchUp」は、建築設計で使用される場面が多い3D CADです。CADソフトウェア内にある「ギャラリー」は、オンラインのユーザーコミュニティーになっています。世界中で作られたデータが公開されており、自分のCADにダウンロード可能です。また、自身のデータをアップロードすることもできます。家具什器(じゅうき)類のメーカーから公開されている3Dデータも豊富です。
Tinkercad(無償)
「Tinkercad」は積み木を積み上げるようにモデリングする、初心者から楽しむことのできる3D CADです。Fusion 360と同じく、オートデスクが開発、提供しています。こちらも、クラウドベースとなっています。また、「Shape Generators」や「コードブロック」という、他の3D CADではあまり見られないユニークな機能があるのも特徴です。
FlatFab(無償版あり)
変わり種の紹介です。「FlatFab」は1枚の材料からパーツを組み立てる、ペーパークラフトを設計することが可能な3D CADです。設計したデータは、レーザーカッターやペーパーカッターで加工できます。ギャラリーには多くの作例があり、製作欲を刺激してくれます。
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