2画面ノートPC「ZenBook Pro Duo」を徹底分解して見えたASUS流の品質設計:隣のメカ設計事情レポート(10)(3/8 ページ)
ASUSのデュアルディスプレイ搭載ノートPC「ZenBook Pro Duo」。今回、ASUSの協力の下、同製品を分解する機会を得た。製品レビューは他媒体にお任せし、本稿では設計上の特徴なポイントを中心にお届けする。
キーボードの文字については、キー上に複数の要素が入るものは文字の線が細いため、やや見にくい印象。また、文字配置に関して、個人的にはもう少しデザイン的な配慮があってもよかったのではないかと感じた。
側面のコネクター近傍の印刷も同様に、文字と記号がとても小さくて見にくい。また、外装色であるセレスティアルブルーに、この印刷色の文字と記号は認識しづらいと感じだ。
キーボードの文字とコネクター近傍の文字と記号には、恐らくプロダクトデザイナーが入り込んでいないと思われる。こうした小さなこだわりが、成熟製品であるノートPCでは差がつくところでもあるため、ぜひプロダクトデザイナーに入り込んでもらいたいと感じた。
底面のゴムシートは非常に大きい。一般的には小さなゴム部品が使用されるが、表面にシボ加工が施されているゴム製のシート状の部品が付いている。使用時にはこのゴムシートのほとんどの部分は浮いた状態になってしまうため、テーブルとの滑り止めの機能ではなく、恐らく持ち運びのときのホールド感を持たせるためにあると思われる。またデザイン的に、底面に「裏側」を感じさせないための工夫とも思われる。底面にシールがなければより良いと思うのだが、これは法規制もあり仕方がない。
キーボードの最上段のキーとセカンドディスプレイの隙間は狭い。
PCを立ち上げると前側面にLEDイルミネーションが光る。アームレストを取り付けると、導光管によってアームレストの上側が線状に光る。アームレストが適切な位置に設置されているかをLEDの光具合で判断するものであるが、遊び心のある凝った機構である。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.